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日記・コラム・つぶやき

ありがとうございます

こんにちは。矢野研助教の岡田です。あっという間に年末ですね。今年は私にとってはじめての経験の多い、実りある一年となりました。中でも、1年生の基礎実験は大変良い経験、そして良い思い出となりました。

なんと表現して良いか、ぴったりな表現がすぐには出てこなくてもどかしいですが、皆さん感性がみずみずしく、毎度実験で心が洗われるようでした。毎回皆さんにお会いするのが楽しみでした。いつも気さくに声をかけて下さってありがとうございます。挨拶だけでもとても嬉しい気持ちになりますね。

一年生の皆さんは、各々、高校で学んできた科目が違うことと思います。大学ではじめて学ぶ科目もあるのではないでしょうか?あるいは、はじめて実験機器にふれたという皆さんもいることと思います。

個人的には、1年生の実験は、座学とはひと味違った実験ならではの楽しさや、 “はじめまして”の科目について親しみをもつちょっとしたきっかけになったらよいなと思いながら進めておりました。皆さんが実験の感想を伝えてくださるのは大変嬉しく、良い点も改善点ももれなく参考にさせていただいております。

ところで、皆さんは新しい大学生活はいかがだったでしょうか?新しい環境で戸惑う人もいれば、躍進した人もいることと思います。勉強にしろ、遊びにしろ、新たなこと・もの・ひとに向き合う時には、ある程度の想像力が大切だと私は思っておりまして、日々培ってきたささやかな視点なり感性なりが、想像力を育む土壌となっていくのではないかと考えています。ですので、もし目に見えるようなわかりやすい結果が得られなくとも、まずは自分なりの視点や感性を大切に、のびやかでしなやかな大学生活を送ってくださいね!私の実習の担当は第3クオーターで終了しましたが、いつでも心より応援しております。

最後に、本文と全く関係ないですが、大学在住ののびやかな猫の写真を掲載します。

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微生物に愛を、中西です。

二回目のブログの執筆を承りました、生命機能応用 (軽部-中西) 研究室の中西です。
なかなか大学内外の皆さんに私や研究室について知ってもらう機会が無い中で、Blogの執筆を賜れたのは非常にありがたく嬉しいことだと思います。この場を借りて感謝申し上げます。

さて、前置きはこれくらいにしまして…。現在、我々は微生物を用いた物質生産を目指して研究を進めています。微生物は色々な機能を有しているので、将来的には医薬品や化粧品、食品に関わる物質の生産研究を進めていきたいと考えています。

前回も本blogで聞きましたが、微生物地位向上委員会の私としては気になるトピックがあります。皆さん微生物についてどんな印象を持っていますか?

くさい?きたない?よくわからない?何にしてもネガティブな印象を持たれている方が多いのではないでしょうか?なんだかどうも微生物に関して社会での印象が芳しくない気がしています。中には腸管出血性大腸菌をはじめ、人間にとって悪い奴が多くいるからそれはそれで仕方ないのかもしれませんが…。

微生物にはたくさんの種類がいます。それはもう数えられないくらいの種類と数がいます。だから中には悪い奴もいますが、いい奴も、あまり人間に関係なさそうな奴もいて、千差万別なのです。特に我々が主に使っている微生物は臭くも汚くないし、むしろ環境浄化に関わる微生物です。しかも我々人間に役立つ物質も作ってくれるので、ちゃんと向き合えば応えてくれる微生物です。(よくわからないこともたくさんありますが、今後お付き合いすることで深く知り合えたらと思っています)

案外、私が思っているよりも、また皆さんが思われるよりも微生物には人間にとって良いやつが多いので、微生物を今より少し優しい目で見つめてあげて下さい。いい奴に対しては愛で応える。非常に大事ですね。そうすればきっと、彼らも我々に優しく接してくれることでしょう。愛って素敵。

…おっと、今ブザーが鳴った。ああ、オートクレーブ(121℃, 2気圧の環境で微生物を完全に殺す操作)中だった。さ、お片付けしよう。

中西

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着任のご挨拶(新任助教 伊澤千尋)

皆さん、はじめまして
10月から、応用生物学部の先端化粧品コース化粧品材料化学研究室の助教になりました、伊澤千尋です。

これまでは、光触媒などの無機材料を中心に研究してきました。
光触媒とは、光を使って酸化還元反応を起こすもので、一番有名な物質は酸化チタン(TiO2)かと思います。最近では、防汚や抗菌などの目的で様々な製品に光触媒コーティングとして酸化チタンが利用されているのを目にします。また、中学・高校の教科書にも光触媒が掲載されるようになったので、聞いたことがある方も多いと思います。

「無機材料」や「光触媒」と聞くと、化粧品とはだいぶかけ離れた存在のような印象をもたれるかもしれません。しかし、光触媒として有名な酸化チタンは、化粧品では白色顔料として多く使われています。身の回りの化粧品の成分表示を見てもらえればわかると思いますが、私が持っているファンデーションやアイシャドウ、チーク、コントロールカラー、日焼け止め などなど…様々なメイク用化粧品に「酸化チタン」が配合されていました。

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酸化チタンを光触媒として用いる場合は、効率よく反応させることを目指して研究を進めていきます。一方、酸化チタンを化粧品に用いる場合は、肌への付き方や、光の反射の仕方を改善することを目指していきます。これらの機能は、形状によって変化するので、形状をコントロールすることが、機能の向上につながります。

これまで私は、合成法を工夫することで、光触媒の形状をコントロールする研究をしてきました。これからはその知識を活かして、化粧品に用いられる材料について、形や大きさなどの形状をコントロールし、機能の向上を目指したいと思っています。いつかブログで「こんな新しい化粧品材料を作りました!!」と報告ができるよう頑張って研究していきます。

先端化粧品コース  伊澤千尋

機能性RNA工学研究室に着任しました丸山です

はじめまして。この度、応用生物学部の機能性RNA工学研究室に助教として着任いたしました丸山と申します。このBlogでの執筆は今回が初めてですので、簡単に自己紹介させていただきます。

私の専門分野は分子生物学や生化学で主に脂質代謝領域で研究をしてきました。脂質代謝といっても物性評価ではなく、肥満やII型糖尿病といった生活習慣病の予防を目的とした研究です。例えば、脂肪酸やコレステロール生合成に関与する遺伝子の働きを抑える有効成分の探索や、遺伝子工学を用いて体内の脂肪の蓄積に関わる遺伝子の機能の抑制を目指します。皆さんも最近スーパーやコンビニエンスストアで機能性表示食品を目にする機会が多いとは思いますが、研究成果が将来的にこのような商品に応用されるかもしれません。

私はこれまでに「小胞体ストレス」という現象について特に研究をしてきました。小胞体はタンパク質の合成を司る細胞内小器官です。小胞体におけるタンパク質の合成が正常に行われないと不良タンパク質と呼ばれる品質に問題のあるタンパク質が蓄積し、小胞体ストレスが発症します。小胞体ストレスは代謝性疾患やがんなど様々な病気に関係しているといわれています。今後は当研究室で行われているRNA干渉技術を利用して小胞体ストレス応答に関係するshRNA探索を検討したいと考えています。

私は昨年アメリカ合衆国テキサス州ヒューストンに滞在していたのですが、ちょうど今ぐらいの時期に地元の野球チームが球団創設後初めてワールドシリーズを制覇しました。優勝パレードには100万人が訪れ、町全体が非常に盛り上がっていました。今年は連覇できずに残念でしたが、また来年頑張ってほしいです。

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もし何かご興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、お気軽に研究室までお尋ねください。今後ともよろしくお願いします。

化粧品がなぜ応用生物学部?

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高校生の皆さんは、大学を卒業したらどんな仕事や業界に就きたいか考えて志望大学や学部を決めると思います。では、化粧品業界に入りたい人は、どこに進学したら良いのか?その答は、東京工科大学の応用生物学部です。日本で最初に化粧品に特化して立ち上がった先端化粧品コースがあります。

先端化粧品コースは知る人ぞ知る化粧品業界への入口で、強い指向性を持った受験生が沢山進学してきます。企業からの注目度も高く毎年夏に主催する先端化粧品科学シンポジウムには、ありがたいことに百社を超える化粧品関連企業の参加をいただいています。化粧品業界は、大手企業も中小企業も共に仲良く支えあっている業界です。卒業生の多くはこれらの会社に就職します。そして違う業界に就職する人も化粧品を勉強したことに満足して卒業していきます。

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大学は勉強し研究するところですから、講義としては基礎科目に加え化粧品分野の専門科目を沢山学びます。研究としては、メーキャップ素材、ヘアカラーや印象などの研究もありますが、最近注目度の高い、肌に優しい基礎化粧品、肌トラブルの解決を助ける薬用化粧品、養毛や抑毛に使える化粧品素材、肌の光老化などの研究も行っています。この肌や毛髪の研究は、一つ踏み込むと実は、細胞の研究なのです。毛髪を作りだす毛包や肌を構成する表皮や真皮は、複数の種類の細胞が沢山集まって成り立つ小さな世界(小器官)であり、その健康状態を保つのも環境ストレスでやられるのも、細胞なのです。そして、皆さんには意外かもしれませんが、表皮にも毛髪にも幹細胞があります。幹細胞というと多能性幹細胞やそれを使った再生医療をイメージする人が多いのですが、実は健康な肌や髪の毛も幹細胞が支えているのです。そしてもっと話を拡げるなら、幹細胞の研究は、がんという病気の治療にもつながるのです。というわけで、化粧品の研究を応用生物学部でしている理由がわかると思います。

私の研究室では主に、基礎化粧品や薬用化粧品の新たな成分と細胞に対する作用について研究していますが、上のような理由で、がん細胞に抗がん剤がもっと良く効くようにするための研究も行っています。この研究を行っている当研究室の松本展希君が、最近、日本薬学会関東支部大会での研究発表で優秀ポスター発表賞を受賞して、やる気爆発中です。冒頭の写真は紅華祭(学園祭)での様子です(右端のシスターが松本君)。

タバコの煙

今年の秋は天候不順です。10月に入っても台風がやってきます。夏のように暑い日もあります。環境変化による皮膚の応答性を研究している私としては気になるところです。環境と皮膚ですが、最近、化粧品の分野では大気汚染物質の皮膚への影響に関心が高まっています。

大気汚染物質の最も身近なものは、やはりタバコの煙ですかね。タバコの煙を充満させたビニール袋になかにセロテープで剥離採取した角層を1時間入れておきました。角層タンパクが簡単に酸化されてしまいました(グリーンに光る蛍光が酸化タンパク)。タバコの煙、恐るべしです。

正木 仁

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学会発表と名物

生命科学・環境コース 植物工学研究室の多田です。日本植物細胞分子生物学会(8月26日~28日、金沢商工会議所)と日本育種学会(9月22日~23日、岡山大学)に参加して発表してきました。
前者は大学院生の川上君も一緒に参加しました。二人ともソナレシバという耐塩性の強い植物のカリウムトランスポーター(カリウム運搬体)に関する発表をしました。塩ストレス(ナトリウム過剰)条件では、ナトリウムと性質の似ているカリウムの吸収が阻害されるため、カリウムの取り込みをするカリウムトランスポーターの研究は耐塩性の仕組みを調べるうえで重要です。我々が発見したカリウムトランスポーターは、これまでに報告されているものとは異なるユニークな特性を持っており、今後の展開が期待されます。
日本植物細胞分子生物学会では、昨年まで私の研究室にいた来須先生(現・諏訪東京理科大学 准教授)が奨励賞という若手対象の賞を受賞しました。記念に一緒に写真を撮りました(写真1)。

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写真1 会場前で来須先生と

学会では名物や名所がつきもので、金沢ではテニスの錦織選手も大好きな「のどぐろ」やホタルイカ、変わった歯ごたえのもずくなどを楽しみました。有名な兼六園も見学しました。岡山では、鰆(さわら)という魚が有名らしく、刺身で食べるとおいしかったです。モモとブドウは高いので、果汁入りのチーズケーキを研究室のお土産にしました。

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写真2 会場の岡山大学
生命科学・環境コース 多田

アイスクリームは美味しいうちに食べよう。

先端食品コースの梶原です。今年の夏は記録的な暑さで、気温30℃が涼しく感じられました。こんな日はアイスクリームが食べたくなりますよね。

アイスクリームを家庭用冷凍庫で長期間保存するとどうなるか分かりますか。アイスクリームには小さい氷の粒が含まれています。一般的な家庭用冷凍庫の温度は約-20℃で、この温度ですと小さい氷の粒から水蒸気が昇華して、この水蒸気は大きい氷の粒に付着し、氷の粒がより大きくなります。アイスクリーム中の氷の量は変わりませんが、その粒の数は減り大きさが大きくなるのです。すると、なめらかな食感からざらついた食感になり品質が低下します。

氷点下20℃でもゆっくりですが昇華が起こるのです。アイスクリームの品質低下は家庭用冷凍庫で一カ月保存すれば分かります。冷凍庫で保存しても長期保存は難しいようです。アイスクリームは早く食べたほうがよさそうです。

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捕まえた魚の正体

まだまだ暑い日が続いていますが、今年の夏は特に暑かったです。私は、夏休みを利用して家族で西伊豆へ海水浴に行ってきました。そのとき、潮だまりのようなところで多くの生き物を捕まえました。写真は捕まえた魚で、大きさは1~1.5cmぐらいです。実は私は魚には詳しくて、たいがいの魚ならば言い当てることができます。しかし、この魚はよくわかりませんでした。魚は幼魚から成魚になるときに模様が大きく変わるものが珍しくありません。なので、大きくなれば正体がわかると考え、正体がわかるまで自宅の水槽で飼ってみることにしました。多分、インターネットでうまく検索すれば正体は簡単にわかるのでしょうが、私は正体が明らかになるまでの過程を楽しみたいので、あえて検索はしないことにしました。このほかには、エビ(多分、手長エビ)とウナギの稚魚などを捕まえました。ウナギの稚魚は大きくして蒲焼きにするつもりで張り切って水槽に入れたのですが、水が合わなかったのか長生きしませんでした。できれば、来年もう一度捕まえに行きたいです。

秋元

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W女王の競演

毎年、夏休みには山を登ることにしているが、この夏休みは、北アルプスの燕岳を訪れた。かねてから訪れたかった山だったが、山頂近くにある山小屋の燕山荘にやっと予約をとることができ、登ることを楽しみにしていた。燕岳は、長野県の大町市と安曇野市の境にある山で、常念山脈の北部に位置する。頂稜に花崗岩の小岩塔が並び立つ標高2763mの美しい山容を描くことから、北アルプスの女王と呼ばれる(写真1)。

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写真1 北アルプスの女王燕岳

最寄り駅はJR大糸線の穂高駅で、バスで1時間ほど走った標高約1500mの所にある中房温泉が登山口になる。当日は、すでに多くのグループ登山客が集う中、私と妻はカラマツ林の中を登り始めた。道は整備されているほか、30分から40分間隔でベンチが配置されていて、歩きやすい山である。3時間ほど歩くと合戦小屋と呼ばれる売店に着いた。当日は、下界は35℃を超える猛暑だったが、山も例外でなく、歩く度汗が吹き出ていた。そのせいもあって、売店で名物となっているスイカを注文したが、これまでの中でも最もうまいスイカに思えるものであった。スイカを堪能した後、再び歩き始めた。ダケカンバやナナカマドの林の中、2500m超えるとさすがに息苦しさを覚え、歩みの速度も遅くなったが、頂上近くになってくると一気に視界が広がり、高山植物の群落が目に飛び込んできた。白やピンク色の花々が咲く中、紫色のリンドウやトリカブトといった秋をつげる花が彩を添え、まさにお花畑であった。疲れが一気に吹き飛ぶような爽快な景色であった。高山植物を楽しみながら、燕山荘にたどり着いた。その日はそこで一泊した。燕山荘は、これまで泊まった山小屋の中でも大規模なもので、老若男女問わず、多くの登山客でにぎわっていた。食事もこれまでの山小屋の中では最もおいしいもので、人気があってなかなか予約が取れないのも納得した。

翌朝、山小屋をあとに燕岳に登った。朝起きたときは霧に追われてほとんど視界が得られなかったが、スタート直後には霧も晴れ、樹木の緑と白い花崗岩の岩塔のコントラストの山容が目の前に現れた。岩塔の間、白い砂礫の道を進んでいくと、山の斜面に高山植物の女王とも呼ばれるコマクサの群落を見ることができた(写真2)。ピンク色の可憐な花を咲かせるコマクサは、6月~7月が最盛期だが、十分美しい姿を呈していた。まさに北アルプスの女王と高山植物の女王のW競演である。30分登ると山頂に着いた。360度の視界で、槍ヶ岳や大天井岳などの山々を望むことができた。

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写真2 高山植物の女王コマクサ

帰りはメガネ岩やイルカ岩といった奇岩を眺めながら、登ってきた道を戻った。自然を十分堪能した一泊二日の登山の旅であった。なお、登山口の中房温泉で汗を流したのは言うまでもない。学生の諸君にも、ゲームだけでなく、山にも訪れて、雄大な自然にも是非触れてほしい。

遠藤泰志

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