東京工科大学 応用生物の広場東京工科大学

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2021年5月

はじめまして

2021/05/17 | 固定リンク

はじめまして。4月から応用生物学部に赴任しております松井 毅です。前任地は、理化学研究所横浜事業所です。博士課程修了後からの約20年間、皮膚科学分野の基礎研究を、民間企業/大学/国立の研究所などで研究しきました。当初は、皮膚はどのようにでき るのだろうという疑問から研究は始まりました。次第に皮膚は動物たちが陸上に進出した過程で獲得されたことに興味がでてきました。(脊椎動物の陸上進出)皮膚は、動物たちが外界と適応するために様々な進化をしてきたことも興味深いです。皮膚組織の造形は美しく、機能と形態の美しさをあわせもつ不可思議な魅力もあります。前任地の理化学研究所では、皮膚最表面の死細胞からできている角層バリアがどのように作られるのかを詳しく解析して、新しい細胞死概念である「コルネオトーシス」を提唱しました。(詳しくは研究室HPをご覧ください)

ところで、話は変わりますが、私は数年前から近所の空き地を借りて試行錯誤しながら畑をしています。大先輩の方々の御指導のおかげで、少しずつ野菜の種類も増え、昨年などは食べきれないぐらい収穫ができ、研究室にもお裾分けできるくらいになりました。毎年、この初夏の時期から、ものすごい勢いで成長する野菜(と雑草)を見ていると、土が持つ巨大なエネルギーに圧倒されます。土が地球を覆う皮膚と考えてみると、私達の体を覆っている皮膚も、まだ未解明のエネルギーや機能を持っているかもしれません。また、土が持つエネルギーが蓄えられた新鮮な野菜を食べ、そのミネラルなどが最大の臓器である皮膚に行き渡り、最外層の死細胞の材料となって角層バリアを作ることを考えると、地球との繋がりの中で生かされているとも感じます。

そんなことを色々考えるのは面白いです。これから皮膚について、学生の皆さんと深く考えていくのを、楽しみにしています。

写真は、今が収穫時期の、そら豆です。

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