研究とはなんぞや
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東京工科大学 応用生物学部 生命機能応用研究室 中西 昭仁です。暑い日が続いたと思ったら急に涼しく(人によっては寒く?)、なってきましたね。微生物に振り回されっぱなしの我々は、研究室での温度設定を微生物培養用に23℃に固定しています。夏はひんやり、冬はあったか、になればいいんですが、研究室内で暑がる学生やこごえる学生もいます。でも微生物に振り回されっぱなしの我々は、研究室での温度設定を微生物培養用に23℃に固定しているので、学生の要求にはこたえられません。ほんと残念なんだけどね。本当だよ。そこで我々は、暑がる学生には涼し気ファッションを、こごえる学生には温かファッションをお勧めしています。多様性があっていいよね。おっと何の話をしているんだ私は。
さて今回は、本研究室で行っている研究を少しですがお話します。本研究室は「微生物を使って何かをつくりだそうとする」をコンセプトに研究を進めています。微生物が研究の足場にあれば、酵母などの産業微生物に有用物質を作らせたり、緑藻の細胞自体を利用して素材を作ったり、新しい発想があれば何でも研究テーマはOKです。私の恩師が「研究室で生まれた技術は産業利用を狙え」と仰っていて、私も色濃くその価値観を受け継いでいますので、社会のニーズを見ながら研究テーマを考えていきます。

今、2050年の社会実装を目指して、「微生物を用いたプラスチックス生産系」についての研究をしています。このように書くとプラスチックスの作製こそが骨子なんじゃないの?と思われがちですが、2050年には地産地消が進んでいて…とか、一極集中の工場生産スタイルから脱却していて…とか、もっとバイオプラスチックスの使用が進んでいて…とか、実際に近未来の社会で生産するシステムについて深く考えて研究しています。いい研究は新たな研究を生むことだと思いますので、もし興味を持ってくれたら、こういった少し先の将来を一緒に見ながら研究していきませんか??実は他では言えないあんな話やこんな面白い話があって、ここだけの話なんだけどおっと誰か来たようだ。