キャンパス周辺の歴史&心霊スポット
| 固定リンク 投稿者: 応用生物学部スタッフ
今年の夏は遠くまで出歩くことがしにくい状況でしたので、身近なところで大学のキャンパス周辺の歴史スポットを回ってみました。
「絹の道」は、幕末に八王子から横浜まで輸出用の生糸を運ぶために使われていた街道で、八王子キャンパスの辺りを通っていました。横浜線の鉄道が開通するまでの間はそうとう栄えたようで、大学の裏手の遣水地区には豪商の屋敷が数多く立っていたそうです。大学の前の国道16号線を御殿山の峠まで登っていき、山野短大の脇の道を東の方に少し下っていくと「絹の道資料館」があります。豪商の屋敷跡に建てられていて、この辺りにはのどかな田園風景が広がっています。資料館では、写真を豊富に載せたパネルで、絹の道の歴史や、生糸や養蚕の生産技術の発展、そして日本における生糸の位置づけの変化がわかりやすく説明されています。近代史に興味のある人はぜひ訪れてみることをお勧めします。ちなみに私はプリプリと育った白いカイコ(5齢幼虫)の新幹線っぽいフォルムとバリバリと桑の葉を食べる力強さが大好きなのですが、資料館には残念ながら実物のカイコはいませんでした。さて、資料館の横から片倉の方に向かって絹の道の一部が保存されています。木々に囲まれ、うっそうとした未舗装の道でちょっとしたハイキングコースのようです。

そしてこの絹の道を登りきったところにあるのが、「道了堂の跡」です。このお堂も遣水の豪商が勧進したもので、かつては多くの人が訪れ賑わっていたのですが、徐々に衰退していき戦後は女性が一人でお堂を守るだけの状態になっていたそうです。実はこの道了堂跡は都内でも有数のいわゆる心霊スポットになっています。それは50年ほど前にこの場所で二回も惨劇が起こったことによります。詳しく知りたい人はネット検索をすればすぐに説明が見つかると思います。稲川淳二さんの怪談、首なし地蔵の舞台でもあります。

道了堂跡は、大学のキャンパスがある山の一つ東側の山になります。大学から直接行くには、片倉高校の脇をぐるっと回ってから登ることになりますが、それでも歩いて3、40分ぐらいで到着します。お堂跡のすぐ脇からは八王子の市街が一望でき、絶景スポットでもあります。夜景も相当きれいだと思いますが、私はどうもその手のものを見たり感じたりする才能?があるようなので夜は絶対に行きません。

応用生物学部 柴田雅史