国際学会に参加して
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ブログ読者の諸君は国際学会といったらどんな事を思い浮かべるでしょうか?
学会とは、研究者たちが集い、研究成果の発表や討論などを行う場です。規模は様々で、一つの分野を研究する数十人が集まる小規模なものから、数千人規模のものまであります。特に基礎医学系の学会は大規模な学会が多い様です。国内の学会でも大規模な学会がありますが、国際学会となれば、世界中の大学や企業から研究者が集まる場で、学術的な成果に加え、様々な人との交流を楽しむこともできます。同じ研究を行ってきた仲間が久しぶりに出会える同窓会の様な場でもあります。
私が毎年参加している学会に日本フードファクター学会という学会があります。私の研究は健康維持に機能する食品についての研究ですが、この学会は正に機能性食品についての学会です。毎年私の研究室の大学院生はこの学会で発表します。この学会は4年に1回は国際学会として開催されます。今年は12月初旬に神戸の国際会議場で国際学会として開催されました。国際学会ですから当然英語で発表が行われます。英語が苦手の学生たちですから、希望者はいないだろうと思っておりましたが、3人の大学院生の内一人がこの国際学会で発表したいと言い出しました。今回はポスターセッションという形式でのエントリーです。ポスターセッションは研究成果を一枚のポスターにまとめ、張り出したポスターの脇で質問に答える発表形式です。
準備万端整えて英語での質問集を作り、回答集も作成してその学生は望みました。当日は神戸国際会議場の大きなホールでの発表です。発表時間になって緊張の程度もMaxです。ところがあにはからんや、外国人の質問者はわずか1人だけと拍子抜けです。やはり発表はポスターではなく口頭発表のほうが宜しいようです。
ブログ読者諸君はほとんどが高校生と思いますが、是非本学に入学して世界をあっと言わせる研究をしてみて下さい。私も、優秀なブログ読者が入学してくることを楽しみにしております。