機能性RNA工学研究室に着任しました丸山です
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はじめまして。この度、応用生物学部の機能性RNA工学研究室に助教として着任いたしました丸山と申します。このBlogでの執筆は今回が初めてですので、簡単に自己紹介させていただきます。
私の専門分野は分子生物学や生化学で主に脂質代謝領域で研究をしてきました。脂質代謝といっても物性評価ではなく、肥満やII型糖尿病といった生活習慣病の予防を目的とした研究です。例えば、脂肪酸やコレステロール生合成に関与する遺伝子の働きを抑える有効成分の探索や、遺伝子工学を用いて体内の脂肪の蓄積に関わる遺伝子の機能の抑制を目指します。皆さんも最近スーパーやコンビニエンスストアで機能性表示食品を目にする機会が多いとは思いますが、研究成果が将来的にこのような商品に応用されるかもしれません。
私はこれまでに「小胞体ストレス」という現象について特に研究をしてきました。小胞体はタンパク質の合成を司る細胞内小器官です。小胞体におけるタンパク質の合成が正常に行われないと不良タンパク質と呼ばれる品質に問題のあるタンパク質が蓄積し、小胞体ストレスが発症します。小胞体ストレスは代謝性疾患やがんなど様々な病気に関係しているといわれています。今後は当研究室で行われているRNA干渉技術を利用して小胞体ストレス応答に関係するshRNA探索を検討したいと考えています。
私は昨年アメリカ合衆国テキサス州ヒューストンに滞在していたのですが、ちょうど今ぐらいの時期に地元の野球チームが球団創設後初めてワールドシリーズを制覇しました。優勝パレードには100万人が訪れ、町全体が非常に盛り上がっていました。今年は連覇できずに残念でしたが、また来年頑張ってほしいです。
もし何かご興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、お気軽に研究室までお尋ねください。今後ともよろしくお願いします。