東京工科大学 応用生物の広場東京工科大学

« 植物由来の化粧品作りに挑戦中 | トップページ | ミライに乗った! »

卒業生への手紙

2018/03/26 | 固定リンク 投稿者: 応用生物学部スタッフ

3月20日。あいにくの雨模様で、この間までの暖かさがウソのように冬に逆戻りの天気でした。この日が、今年の卒業式。教員をしていて良かったと、一年で一番そう思える日です。卒業生の皆さんおめでとう!

思えば3年生の後期から研究室に配属になり、それから約1年半。あっという間に時間が過ぎてしまいましたね。研究室配属直後は、研究らしきものは殆ど何もできなかった皆さんが、それぞれ先輩について実験のやり方を4か月くらいかけて覚えました。真剣な表情で先輩の説明を聞いている皆さんを、私はよく覚えています。そして、だいたい実験を覚えた頃には先輩は卒業でいなくなってしまい、皆さん自身は就活が始まってしまいました。卒研を気にしながらも就活に明け暮れ、ようやく内定がもらえたと思ったら、いつの間にか季節は夏でした。卒研どうしよう!と、不安気な皆さんの顔が忘れられません。この人たちに本当に卒研ができるのかな?そんな不安が脳裏をよぎる毎日でした。

でも、夏休みをいつもより早めに切り上げて実験したり、私に相談に来たりして、次第にやる気を見せ始めた皆さんでした。前期の終わりには、卒研の中間発表会をそれなりに乗り切っていましたね。やればできるじゃん!私は嬉しかったです。一方、どうしていつもそうしないの!という気持ちも、正直、湧き上がって来ましたよ。

秋からは皆さん自分の研究への理解も進み、自分なりに色々工夫をするようになりました。データも揃ってきて、一端の卒論が書けそうな雰囲気が漂ってきました。もっと時間があったら、もっと良い研究になるのに・・・。そう思った頃には、卒論を書き始めないといけなかったですね。最終発表も立派に行いました。1年で英語の論文もそれなりに読めるようになりました。とても成長しましたね。

卒業式を終え、皆さんは社会に羽ばたいて行きます。私だけ大学に取り残されるような気がして少し寂しいのですが、実は私も30年前に皆さんと同じように大学から飛び立って行ったのです。今年は皆さんの番です。卒業しても研究室に遊びに来て下さい。先生は教え子が遊びに来るのを待っているものなのです。そして、立派な社会人になった姿を先生に見せてください。皆さん元気で!

応用生物学部  岩渕

2

« 植物由来の化粧品作りに挑戦中 | トップページ | ミライに乗った! »

CALENDARカレンダー
2025年5月
日 月 火 水 木 金 土
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

カテゴリーCATEGORYカテゴリー

  • オープンキャンパス
  • ニュース
  • 入試
  • 出張講義(模擬授業)
  • 学生実験
  • 実験講座
  • 工科大学の行事
  • 日記・コラム・つぶやき
  • 研究トピックス
  • 研究室の紹介

RECENT ENTRIES最近の投稿

  • インスリンが分けた哺乳類と鳥の運命
  • スーパーミトコンドリアと気嚢システム ―鳥の運動能力の秘密―
  • 3月24日のオープンキャンパスの申込を開始しました
  • 8月のオープンキャンパスの受付をしています
  • 7月23日(日)にオープンキャンパスを開催します
  • 6月18日オープンキャンパスのお知らせ
  • 春のオープンキャンパスのお知らせ
  • ケトン体が新型コロナから人類を救うかもしれない
  • 12月4日に来場型でプレ入試解答解説講座(来場型)を開催
  • 11月入試説明会+受験対策講座(来場型)&バーチャルオープンキャンパスのご案内
 
(C)Tokyo University of Technology All rights reserved.