夜汽車
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夜汽車という言葉になぜか郷愁を感じます。夜行列車という言い方もされます(まったく同一のことを意味しているか自信はありませんが)。夜を徹して走る列車というと、今では、寝台特急「カシオペア」などが有名です。設備の充実した寝台列車に乗る、どちらかというと贅沢な旅行というイメージでしょうか。私が子供のころ、夜汽車(夜行列車)というと、集団就職列車がありました。地方から中学や高校を卒業した若者が東京の就職先に向かう列車です。もちろん、贅沢な旅行というイメージではなかったと思います。映画「ALWAYS三丁目の夕日」でも集団就職列車のシーンがありました。ただ、子供だった私は、集団就職のための列車を実際に見る機会はなく、大人になるころには無くなっていました。夜汽車→集団就職列車→郷愁という流れは、子供のころ見た集団就職のニュースの影響かもしれません。今のところ、寝台特急に乗る予定はありませんが、日々の仕事を終えて自宅に帰るときに、夜の田舎町を走る列車に乗っています。ポツリポツリと見える家の灯りを眺めていると、心が穏やかになります。研究室は、卒業論文をまとめる時期に入り、4年生は忙しくなってきました。同時に、学生生活の最後の春休みに行く旅行の話題も出ています。名所やテーマパークを駆け足で回る旅行も楽しいですが、先を急がない旅行で、田舎町の夜景をのんびり眺めるのもいいかもしれません。