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恩師について

ブログ読者の諸君は恩師と言ったらどなたの顔を思い浮かべるだろうか?

小学校の担任の先生? 高校の部活の顧問? 家庭教師の先生? ピアノの先生? などなど。私の場合は博士の学位を戴いたときの指導教授を思い浮かべます。今日はこの恩師について少し書いてみましょう。

 

恩師は個人にとって人生の岐路を導く重要な位置づけになる場合があります。その人と出会わなかったら、全く別な人生であったかもしれません。人生はその方向を他人に決めてもらうべきではなく自分で決定すべきです。しかし、誰もがその方向を悩むのもまた当然の事です。悩んだ方向を的確なアドバイスを与え誘導してくれる方がその人にとっての恩師と言えるでしょう。

 

私は当時ある企業で遺伝子組換えを研究する研究員でした。それまで与えられていた研究が一段落し、新規なテーマを模索している最中でした。それまでは免疫学には全く関与しなかったのですが、免疫学、特にアレルギーに興味があり、文献を読み漁っていると寄生虫とアレルギーに深い関係があることを知りました。そこで次のテーマとして、寄生虫の成分をアレルギー薬に利用できるかを探る研究を思いつきました。しかし肝心の寄生虫サンプルは簡単には手に入れられそうにありません。そこで門戸を叩いたのが寄生虫学者で有名な東京医科歯科大学の藤田紘一郎先生(写真)です。藤田先生は私の申し出に快く応じ、寄生虫のサンプルを提供してくれました。更に、私に博士の学位をとる事を強く勧めてくれました。博士の学位はアカデミア(学究的世界)に進むには絶対条件です。当時の私は将来アカデミアへ進むとは思っていなかったので、その旨お伝えすると、「アカデミアに進まなくても学位が必要になる事が必ずある。是非この機会に取っておきなさい。」と言ってくださいました。現在アカデミアにいる私にとって重要なアドバイスでありました。先生からこのようなアドバイスが戴けたのは、私の研究アイデアに共感して戴けたからこそだと思います。

 

 恩師と言える人に会えるかはまず自分磨きが肝要です。皆さんも是非これからでも遅くありませんので、自分磨きに努め、恩師と言える人に出会ってください。私も現在指導している学生から恩師と呼ばれるよう自分磨きに努め、より良い人材を見出し、社会に提供していこうと思います。

 

応用生物学部 今井

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