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黄色は最強であるという話

応用生物学部 化粧品材料化学研究室の柴田です。

 

私たちの研究室では、合成色素に代えて天然色素を化粧品に使用するための研究をおこなっています。

 

古代は天然色素だけで化粧がされていたわけですが、現代のメイク化粧品のレベルを考えると、合成色素を用いないで満足のいくような綺麗な色味にするのは不可能です。私たちの研究室では、花や果実に含まれているアントシアニンやカロテンという色素類を改質することで、口紅に必要な赤・オレンジ・黄色が鮮やかに発色し、かつ時間が経っても色褪せをおこさない色素にする研究を進めています。

 

色素分子は金属イオンと結合したり、分子同士が会合したりすることで、色が変化します。これは色素が特異的に吸収する光の波長が変化するためで、緑色に見える波長の光を特異的に吸収する性質をもたせると、鮮やかな赤色の色素が得られます。我々はこのような性質を制御することで、合成の口紅用色素に負けない性能を目指しています。

 

ところでプロ野球セントラルリーグには、チームカラーが赤・オレンジ・黄色という、ちょうど私たちが研究している色素の色と一致している球団たちがあります。波長の短い光はエネルギーが高いので、3つの色の光のエネルギーは、黄>オレンジ>赤の順番です。つまりこの順に強いチームであり、黄色いチームが優勝することには、科学的必然性があるといえます。という話を学生に語っているのですが、横浜在住の学生は、青い光の方が波長がより短くエネルギーが高いと主張しています。まあ、そうですけど・・・

 

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(写真)私は目標としている合成色素の性能を確認するため、野球場に足繁く通って、黄色い風船や応援団の旗の色を確認しています。あくまで研究のためです。

 

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