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「兄貴刺す」? いや,「アニサキス」です

 こんにちは,応用生物学部の藤沢です.そろそろ暑い季節が近づいてきました.皆さん,いかがお過ごしでしょうか?さて,ここで問題です.この写真はなんだと思いますか?

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 実はこれ,兄貴刺す,じゃなくてアニサキスという寄生虫です.サバやアジなどに寄生して食中毒を引き起こす厄介な寄生虫で,経験したことのある本学部の第一期生によると,その激烈な痛みはすさまじく,34時間はのた打ち回るとのことです(ウワァ・・・).最近巷間でも流行っているとのことで,皆さんもその名前を聞いたことがあるかもしれません.

 

 そのアニサキスですが,紫外線を照射してやると,ご覧の様に「光る!」のです.この方法を用いてアニサキスを検出するキットも開発されています.では,なぜ光るのでしょうか?

 

 アニサキスは死ぬと自家蛍光物質であるリポフスチンという物質が生成し,これが光る原因とされています.このリポフスチンは過酸化脂質やタンパク質などからなる色素で,いわば酸化で生じたゴミのようなものです.

 

 そこで,アニサキスをすりつぶし,電気泳動装置で分析してみました!

ちょっと見え難いのですが,赤矢印の部分にうっすらと光るバンドが見えると思いますが,これがリポフスチンと思われるものです.

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 蛍光は検出感度が高いため,このように蛍光を発する色素は,バイオの世界では重要なツールとして利用されます.もしかしたら皆さんの身の回りの生き物にも蛍光を発するものがいるかもしれません.夏の夜の暇つぶしにブラックライトを片手に探してみてはいかがでしょうか?

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