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2017年3月

2016年度卒業式(2017年3月23日)

2017323日、八王子キャンパスの体育館で学位記授与式(卒業式)が行われました。

片柳理事長、軽部学長と来賓の方の挨拶をいただき、各学部、学科、専攻の代表に学位記(卒業・修了証書)が授与され、答辞が述べられました。


卒業生の皆さんが今後、それぞれの舞台で活躍されることを祈念します。

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最近の出張講義(出前授業・模擬授業)2017年3月

応用生物学部教員による最近の出張講義を紹介します。
ご希望に沿った分野・テーマの講義を行います。 学校行事の進路指導の一環ではなくても、化学や生物、総合的な学習の1回として1クラスだけで授業することも可能です。
出張講義にかかる費用はすべて本学で負担します。出張講義を希望される方は、お気軽に大学広報課(メール:pr@stf.teu.ac.jp または、0120-444-903(フリーダイヤル))までご相談ください。遠地の高校でも前向きに検討しますのでご相談ください。
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佐藤淳 先生 3/13(月)東京都立高等学校

テーマ:生物工学の視点から医療品を創る

 

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温泉合宿で卒業論文審査会にそなえる

応用生物学部・教授の浦瀬です。

 

水環境工学研究室では,その卒業生の半数くらいが,浄水場や下水処理場の運転管理の仕事や環境監視のための水質や大気の分析の仕事に就いています。顕微鏡を覗き,フラスコを振っているバイオ系のイメージとは少し違う業界ですが,専門を生かせる職業です。ここ数年は,景気がよいためもあり,私たちの研究室では,大学院進学者を除いた就職希望者の100%の就職が決まっています。

 

そんな就職,そして,卒業の前には,卒業論文をまとめないといけません。卒業論文には審査会があり,そこでは,卒業論文の内容を,ひとりひとりが,パワーポイント(発表のためのパソコンソフト)を使って7分間で発表します。1年かけた研究ですから,7分では話しきれないほどのデータをどうやって話せばよいのか迷う人もいれば,ひたすら,どうやって,7分間耐えるかについて作戦を立てる人もいます。そんな作戦を立てるくらいなら,もっと研究を頑張ればよかったのに・・。

 

ここ数年は,審査会での発表の事前練習のために,研究室単位で合宿を1月下旬から2月上旬に実施しています。2016年は群馬の草津温泉,2017年は箱根小涌谷へ行きました。他の研究室の人たちが,発表練習のために大学で頑張っているところで,こちらは温泉というのも,なかなか優雅です。もちろん,温泉を楽しむだけではなく,ていねいな発表指導もしたつもりです。

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ところで,我々が昨年泊まった草津温泉のpHって,どのくらいか,みなさん知っているでしょうか。実は,pH2くらいの強い酸性です。一方,箱根は,「加水して,加温して,循環して,消毒して」という宿が多いようです(これはあくまで,一般論であって,宿によって風呂の方式は異なり,また,冬の箱根の静かな自然は魅力的で,源泉かけ流しのみに価値があるとは思わない)。さらに,「循環して,消毒して」のための水処理の会社もわたしたちの研究室の大事な就職先です。今年は,研究室の卒業生のうち,2名がこうした温浴施設の水質管理の企業に就職しました。生物や化学の知識は風呂にも生きています。

 

さらに詳しくは,水環境工学研究室のウェブサイトもご覧ください。

 

浦瀬太郎

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疾患ゲノム制御研究室(宇井研)の紹介

こんにちは。2016年の10月より、新任教員として赴任しました宇井彩子です。応用生物学部医薬品コースで疾患ゲノム制御研究室をスタートさせました。

 

私は、大学の4年生で配属された研究室で研究に少し興味を持ち、その後大学院に進み、「DNA損傷修復機構とゲノム不安定性とがん」の研究を始めてから、研究の面白さにすっかりはまってしまいました。大学院を卒業後は、様々な研究室の先生のもとで知識や技術を深く学びながら、この分野の研究を進めてきました。これまで多くの先生方や先輩・後輩、研究仲間のおかげで研究を進めてこれたことに大変感謝しております。

 

私の研究室での研究「DNA損傷とゲノム不安定性とがん」と書いても、一体何だろう?と思われるかもしれませんが、誰にでも起こっている大変身近な話の研究なんです。私達は普段の生活において、太陽の光(紫外線)を浴びたり、食事をしたり(同時に食べ物に含まれる物質、細菌が出す物質、化学物質を取り込んだり)する中で、あるいは、私達の細胞が増殖(DNAの複製や分裂、蛋白質を作り出す転写等)を繰り返す中で、日々、私達のDNAに傷が生じると考えられています。このようなDNAの傷ですが、人を含む生物にはDNAの傷を修復する機構(DNA損傷修復)が備わっているため、すぐに修復されます(下記の図1)。しかし、長い年月の間に修復しきれないDNA損傷が蓄積すると、DNAの変異やゲノムの異常などの「ゲノム不安定性」を引き起こし、「がん」や「老化」を引き起こすと考えられています(下記の図2)。このため、DNA損傷修復の研究は、細胞がん化や老化のメカニズムの解明に役立つと考えられています。一方で、放射線治療や一般的な抗がん剤の多くは、このDNA損傷を利用し、がん細胞のDNAを傷つけることで死滅させます。ですので、DNA損傷修復の研究は、新たながん治療の開発にも貢献すると考えられます。

 

去年の研究室発足以来、「内分泌ホルモンとがん」が専門の岡田麻衣子さんが研究室に加わってくれています。お互いの専門分野を生かし、新たな視点を研究に取り入れることにより、研究を通して「がんの克服」に貢献していきたいと考えています。また、研究室で配属された学生さんと岡田さんが接することもありますが、普段のコミュニケーションを介して、私以外の新たな視点を持つ研究者と話す機会があることは、学生さんにとっても良い刺激になり学ぶことも多いのではと考えています。

 

東京工科大学はとても広々としていて、気持ちいの良い場所だと思います。勉強や研究に疲れた時に学内を散歩すると、自然やお庭の美しさに目の疲れが取れて、心が癒されます。天気が良いと、片柳研究所から富士山も見えます。応用生物学部の先生方もとても気さくなのですが教育・研究熱心で、とても素晴らしい大学に来させてもらったと感謝しています。この東京工科大学で先生方や学生さんと共に、がん研究に貢献できたらと思っています。皆様、ぜひ一度、東京工科大学にお立ち寄りください。

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(図の説明)

図1、私達の研究室では、DNA修復機構のメカニズムの解明を行っていますUi et al. Molecular Cell, 2015

図2、がん抑制遺伝子の機能が欠損すると「ゲノム不安定性」になり、異常な染色体が生じますUi et al., Oncogene, 2014

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