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2017年2月

研究の紹介(生物創薬研究室 中村真男)

皆さん、こんにちは。医薬品コースの中村真男です。

今回は、初めてのブログですので、私の研究について紹介したいと思います。

 

私の研究テーマは、さまざまな疾患の発症機構を細胞表面にある糖鎖に着目して解明することです。

 

皆さんはというと砂糖や澱粉などの食品として、また本に使われる紙やバイオエタノールの原料としてのイメージが強いのではないでしょうか。また最近の健康ブームで、オリゴ糖(糖が数個つながっている糖鎖の一種)やコンドロイチンなどの糖鎖がサプリメントとして広く使用されているため、「なにか体によいことをする働きをもつ物質」と認識されている方もおられるかもしれません。

 

私たちの細胞表面には、びっしりと覆っている糖鎖と呼ばれる分子が存在しています。糖鎖は文字通り、糖が鎖のようにつながり合った一群で、そこにどんな細胞が存在しているかを周囲の細胞に伝える情報分子としての役割、例えば免疫細胞の活動を制御したり、精子と卵子の結合(受精)の際にも糖鎖は関係しています。また、インフルエンザウイルスや病原性の細菌も細胞表面にある糖鎖を目印として体内に侵入してきます。インフルエンザ治療薬のタミフルは、糖鎖とウイルスの関係に着目した研究が生み出した成果です。最近の研究から、がん化した細胞表面の糖鎖構造は、正常細胞のものと大きく異なることがわかってきており、がんの治療を目指した研究でも糖鎖は注目されています。

 

これまでに中枢神経組織の損傷部位にみられる神経軸索の再生に関わる新しい受容体の探索を行ってきました。研究当初の目標は、再生阻害の受容体を探すことでしたが、幸運にも再生の阻害と促進に関わる2種類の糖鎖受容体の発見に至りました。今後は、これまでに開発した神経再生の解析技術を、がん細胞(写真)の転移研究に応用しようと研究を始めています。


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皆さんと一緒に医薬品開発の研究ができることを楽しみにしています。

 

生物創薬研究室 中村

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研究の紹介(水環境工学研究室 筒井裕文)

みなさん、こんにちは。生命科学・環境コースの筒井です。

 

このブログで初めての記事になりますので、自分の研究について紹介をしたいと思います。

 

私の研究テーマは、微生物、特に細菌の持つ働きを活用することで水環境のさまざまな問題を解決することです。

 

おそらく、普段の生活の中で、目には見えない微生物のことを意識する機会はあまりないと思います。

しかし(!)、そんな彼らは私達の生活に密接に関わっています。

たとえば、みなさんがあたりまえに使った後の水は、”活性汚泥”と呼ばれる微生物群で十分に綺麗にしてから川にもどしています。

また、みなさんが普段歩いている道の脇の土の中でも微生物は働いていて、地球上の物質の循環を担っているのです。

もちろん良いことだけではなく、みなさんの病気の原因になる場合もあります。

そのような、目に見えないのに、あらゆる場所に存在する微生物の働きを研究することで、水環境中でどんなことが起きているのか?どうすればもっとより良い処理ができるのか?ということを調べています。

例えば、私達の研究室では水環境中に存在する抗生物質耐性菌に関する研究をしています。

しかし、環境中の現象を対象としているので、雨が降ったり、季節が変わったりするだけでも結果が変わってしまいます。

そのような複雑な研究対象なので、研究がうまくいかないこともよくあるのですが

一方で、少しづつでもヒントが集まってきて答えが見えたときはなんとも言えない面白さが得られます。

また、研究のためには、実際に河川に出かけたり、下水処理場に出かけたりすることもありますが

その時は自分の実験の目標を改めて考えることで刺激をもらえたりします。

 

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大学での研究は、それまでの授業とは違って、まだ答えの見えないことに取り組みます。

しかし、その中でどう工夫すれば上手くいくのかを悩んで、答えを見つけるという経験は

決して無駄にはなりませんし、みなさんを大きく成長させてくれるものだと思います。

このブログを読んでくださったみなさんもぜひ本学での研究を通じてどきどきやわくわくを見つけて下さい!

また、研究内容について気になる方は、ぜひとも研究室のホームページを見てみて下さい。

 

水環境工学研究室 筒井裕文

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