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還暦を前にして徒然思うこと

あと数か月で還暦を迎えます。あっという間の60年でした。

40年前、私が大学生だった頃、現在のような未来を予想していだろうか・・・? ふとそんなことを考えることがあります。想像していなかった変化のトップは、インターネットの発達のような気がします。私が大学生だった頃、日常生活の中にコンピューターは無く、スマホも携帯電話もありませんでした。

大学キャンパスの様子も、今と少し違っていました。キャンパスのあちこちで学生がたむろし、なにやら一生懸命議論?世間ばなし?をしていました。学生が話し好きなのは今も昔も変わらないと思いますが(もちろん個人差はありますが)、コミュニケーションのツールが多様になり、直接(実際に会って)話す時間が減っているような気がします。私は、普段の生活でSNS(Social Networking Service)をあまり利用しないので(仕事でe-mailは使っていますが)、新しいコミュニケーションツールの良い点を体験してはいません。したがって、一方的な感想かもしれません。ただ、学生が集まっていても、各自がスマホに見入り、周りの人との会話は、形式的な相槌という場面をしばしば見かけます。おしゃべり好きの私としては何となくさびしい。

おしゃべり好きと言っても、昔から電話は苦手です。相手の表情や仕草を見ながら話さないと不安になり、楽しくありません。話はとびますが、大学の授業も教師と学生の会話みたいなところがあります。一方的に説明する場面も多いのですが、やはり、聞いている側の表情や仕草を感じながら、時には質問して意見を聞き、授業を進めないと楽しくありません。

 将来、AI(Artificial Intelligence)やロボット技術が発達し、多くの仕事を、人に代わってAIロボットが行う時代が来るという話をあちらこちら(TV番組など)で聞きます。授業もAIロボットが行う時代が来るのかな? 時々思うのは、単に知識を伝えるのであれば、AIロボットの方が優れているかもしれません。間違えることもないし、学生からのレスポンスも一瞬で処理して、対応してくれる。途中で洗練されたジョークを提供してくれる・・・?

 でも、AIロボットの授業は楽しいのかな? 授業はそもそも楽しくないと言われてしまうと、この話は終わってしまいますが、私は、AIロボットの授業が、人の行う授業を超えることはないと思っています(願っていますかな?)。それは、人工甘味料や香料のみで造ったジュース様飲料が、本物の果実を使った搾りたてのジュースを超えることが無いのと似ているような気がします。もうすぐ後期授業が始まります。未来のAIロボットにもできない良い授業とは? 答えを出すにはまだまだ教師として力不足を感じます。

高柳

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