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2016年9月

還暦を前にして徒然思うこと

2016/09/07 | 固定リンク

あと数か月で還暦を迎えます。あっという間の60年でした。

40年前、私が大学生だった頃、現在のような未来を予想していだろうか・・・? ふとそんなことを考えることがあります。想像していなかった変化のトップは、インターネットの発達のような気がします。私が大学生だった頃、日常生活の中にコンピューターは無く、スマホも携帯電話もありませんでした。

大学キャンパスの様子も、今と少し違っていました。キャンパスのあちこちで学生がたむろし、なにやら一生懸命議論?世間ばなし?をしていました。学生が話し好きなのは今も昔も変わらないと思いますが(もちろん個人差はありますが)、コミュニケーションのツールが多様になり、直接(実際に会って)話す時間が減っているような気がします。私は、普段の生活でSNS(Social Networking Service)をあまり利用しないので(仕事でe-mailは使っていますが)、新しいコミュニケーションツールの良い点を体験してはいません。したがって、一方的な感想かもしれません。ただ、学生が集まっていても、各自がスマホに見入り、周りの人との会話は、形式的な相槌という場面をしばしば見かけます。おしゃべり好きの私としては何となくさびしい。

おしゃべり好きと言っても、昔から電話は苦手です。相手の表情や仕草を見ながら話さないと不安になり、楽しくありません。話はとびますが、大学の授業も教師と学生の会話みたいなところがあります。一方的に説明する場面も多いのですが、やはり、聞いている側の表情や仕草を感じながら、時には質問して意見を聞き、授業を進めないと楽しくありません。

 将来、AI(Artificial Intelligence)やロボット技術が発達し、多くの仕事を、人に代わってAIロボットが行う時代が来るという話をあちらこちら(TV番組など)で聞きます。授業もAIロボットが行う時代が来るのかな? 時々思うのは、単に知識を伝えるのであれば、AIロボットの方が優れているかもしれません。間違えることもないし、学生からのレスポンスも一瞬で処理して、対応してくれる。途中で洗練されたジョークを提供してくれる・・・?

 でも、AIロボットの授業は楽しいのかな? 授業はそもそも楽しくないと言われてしまうと、この話は終わってしまいますが、私は、AIロボットの授業が、人の行う授業を超えることはないと思っています(願っていますかな?)。それは、人工甘味料や香料のみで造ったジュース様飲料が、本物の果実を使った搾りたてのジュースを超えることが無いのと似ているような気がします。もうすぐ後期授業が始まります。未来のAIロボットにもできない良い授業とは? 答えを出すにはまだまだ教師として力不足を感じます。

高柳

研究室へのリンク

バイオ医薬品に利用される遺伝子組み換え技術を体験してみよう

2016/09/02 | 固定リンク

高校生のための応用生物実験講座「バイオ医薬品に利用される遺伝子組み換え技術を体験してみよう」を開催しました。実験ではオワンクラゲの緑色蛍光タンパク質(GFP)を材料として用い、その遺伝子を大腸菌に導入してタンパク質を発現させます。大腸菌内で発現した緑色蛍光タンパク質(GFP)を抽出して、電気泳動(SDS-PAGE)で解析しました。
講師は、医薬品コースで遺伝子組換え技術を用いた創薬研究をおこなっている佐藤淳教授です。
そして、佐藤研究室(生物創薬研究室)に所属している大学院生がTAとして、実験のフォローをしました。

Kisi1_2


まず始めに、マイクロピペットの使い方を学びました。

1mLって何μL??
では、20μLってどのくらいの量?
など生徒たちは考えながら、練習をしました。

Kisi2_2

ピペットマンの使い方をマスターしたところで、次にGFP遺伝子導入大腸菌をリゾチーム・凍結融解法を用いて、破壊しました。

Kisi3_2


そして大腸菌に含まれる全タンパク質をSDS-PAGEで解析しました。

Kisi4_3


ウェルの中にサンプルをアプライしていきました。
震える手を抑えながら、真剣に一つ一つのサンプルをアプライしていきます。
泳動後、紫外線を当ててみました。

Kisi5_2

泳動前に加熱したサンプルは光らないのに、加熱しないサンプルは蛍光を発しています・・・・どうして?
全員のサンプルで、緑色の蛍光を確認することができました。
どのような条件で培養すると、GFP遺伝子が発現するのか?
高校生には難しい内容でしたが、しっかりと先生の話を聞き勉強していました。

Kisi6_2


この実験講座を通して、実際に目で見て、試してみることで、実験の楽しさを学んでもらえたと思います。今日一日で基本的な実験操作をしっかりとマスターしました。
応用生物学部では、高校生を対象とした実験講座を随時実施しております。ご興味ある方は、是非ご相談ください。

 

岸 千紘

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