自分のことのように緊張する
| 固定リンク 投稿者: 応用生物学部スタッフ
研究室の大学院生が、日本分子生物学会の年会(神戸国際会議場)で研究発表をしました。約8000人が集う国内最大級の集会です。発表者は研究内容を90 × 120 cm程度のポスターにまとめます。合計3200個程度の研究ポスターが会場内に貼られました。発表方法は、自分のポスターの前に立って、同業の見知らぬ研究者にたいして内容を熱く語るという仕組みです。
訪問者がなければ、語ることができません。「自分のポスターに興味を持ってくれる研究者が、自分以外にいるだろうか。」と、すこし緊張する瞬間です。私は、研究室の学生の発表に付き添いました。ただし発表の主役は、大学院生です。「だれも興味を示さなかったら、どうしよう。」と、親心で気をもみました。
心配無用でした。学生にとっては、初めて外の世界の研究者と対峙する良い経験です。発表した学生それぞれが、なにかを学んだようです。
翌日の早朝の飛行機で、大学に戻ってきました。その途中、素晴らしい景色をみました。房総半島の向こうに富士山が見えています。なにか、いいことがあるかな。
(杉山友康)