東京工科大学 応用生物の広場東京工科大学

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2013年10月

Are we alone in the universe?

2013/10/25 | 固定リンク

We are not alone

1977年公開の映画「未知との遭遇」は、スティーブン・スピルバーグ監督の手による作品です。地球外知的生命体(つまりは宇宙人)との出会いがこの映画のテーマであり、予告編で語られたキャッチフレーズが、" We are not alone"「我々人類はこの宇宙の中で唯一の存在ではない」でした。20年前くらいを境に、我が国ではUFOや宇宙人といった話題が全く聞かれなくなりました。しかし、「地球以外に生命はいるのだろうか」という問いかけは、実は生物学上のみならず、自然科学上の最もインパクトが大きいテーマであることに変わりはありません。このテーマに果敢に挑もうとする二つの研究テーマについてご紹介します。

たんぽぽ計画 タンポポは、種を綿毛につけて風に乗って飛ばします。種が落ちた場所が、発芽に適した場所(水が十分ある・温度が適当)であれば、やがてその場所にタンポポが根付き、黄色い花を咲かせるでしょう。タンポポの種と同様に、生命の種が宇宙空間を漂っているのではないか、という考えがあります。この考え方はパンスペルミア説と呼ばれ、古くかられっきとした大化学者が唱えてきた説です。具体的には、宇宙空間を漂う宇宙塵や彗星に微生物が付着しており、はるか昔にそれが地球に到達して、地球に住む生物の源になったのではないか、という考え方です。この考え方が正しければ、今でも宇宙空間に生物が漂っている可能性があります。すでに航空機を使って成層圏(高度10 km)近くの空間からデイノコッカスと呼ばれるバクテリアが採集されています(図1)。筆者の研究グループは、エアロゲルと呼ばれるアモルファスガラスを国際宇宙ステーション(ISS)の実験モジュール「きぼう」に搭載し、一年間宇宙空間に暴露して、宇宙空間を飛来している宇宙塵やスペースデブリを捕獲する研究計画を進めています。エアロゲルに捕獲された微粒子を地球に持ち帰り、厳重な管理のもと、生命の痕跡(DNA断片など)を分析する予定です。すでに宇宙航空研究開発機構(JAXA)の正式プロジェクトとして認められ、近い将来の打ち上げが計画されています。


Sasaki2013

図1 液体培地中で増殖したデイノコッカス。赤い色をしており、乾燥にも強い。

MELOS計画 望遠鏡が発明されて以来、地球の隣の惑星である火星には、生物がいるのではと考えられてきました。皆さんも映画やSF小説でご承知の通り、タコ型宇宙人が想像されてきました。科学的には、1970年代以降アメリカの探査機による火星生命探査が行われてきました。バイキング、ソジャーナー、オポチュニティ、キュリオシティと呼ばれる探査機によって、以降40年間断続的に生命の痕跡を探す計画が進められました。今のところ、NASAは火星で生命を発見したという証拠を得ていません。あくまでも「生命の証拠」を探しているがゆえに、決定的な証拠が得られていないと思われます。一方、筆者の所属する研究グループでは、火星に生命探査顕微鏡を送りこんで、直接火星土壌中の微生物を探す計画(Mars Exploration with Lander-Orbiter Synergy計画)を進めています。火星という、地球とは全く異なる温度・気圧環境で、細胞内のDNAやタンパク質を直接観察するための様々な技術が開発されています。

宇宙開発は天文学や物理学、機械工学の独壇場と思われがちですが、いまや生物学者がどんどん参加できる時代となりました。それどころか、生命探査には「生物とは何か」をきちんと定義できる生物学者の協力が不可欠です。また、宇宙という極めて過酷な環境で、宇宙飛行士が長期間活動するためには、医者にかかれない状態で健康管理が必要です。いわば究極の予防医学が必要となるのが宇宙という舞台です。私の研究室では、宇宙生命探査と、宇宙における臨床検査を二つの柱として、JAXAやUC Berkeleyと共同で研究を進めています。その成果は、そのまま地球上における環境・医療科学に役立ちます。宇宙という広い観点から生命の不思議を探りたいみなさん、是非一緒に宇宙を目指しましょう。

応用生物学部 佐々木聰

ムービーライブラリーが追加されました(2013年10月22日)

2013/10/23 | 固定リンク

東京工科大学応用生物学部の研究室紹介の動画(ラボラトリーレポート)に新しい動画が追加されました。

先生と学生が研究内容や研究室選びの理由などを紹介していますので、進路選択の参考にしてください。

今後は授業や実験の様子、大学生活、学内の行事などの動画も順次公開していく予定ですので、是非チェックしてみてください。

動画のサイトは↓です。

http://www.teu.ac.jp/gakubu/bionics/labmovie.html

ムービーライブラリー(ラボラトリーレポート)の公開

2013/10/08 | 固定リンク

東京工科大学応用生物学部では、研究室紹介の動画(ラボラトリーレポート)の公開をはじめました。先生と学生が研究内容や研究室選びの理由などを紹介していますので、進路選択の参考にしてください。

今後は授業や実験の様子、大学生活、学内の行事などの動画も公開していく予定ですので、是非チェックしてみてください。

動画のサイトは↓です。

http://www.teu.ac.jp/gakubu/bionics/labmovie.html

太陽と上手につきあいましょう

2013/10/07 | 固定リンク

今年の夏は記録的な猛暑でした。夏は太陽から地球表面に降り注ぐ光線量が圧倒的に増加します。光線の中には中波長紫外線(UVB)と長波長紫外線(UVA)、可視光線、それと赤外線が含まれています。UVBを肌が浴びると肌が紅く炎症を起こした日焼け(サンバーン)を起こします。また、赤外線を肌に浴びると肌が熱く感じます。太陽から地上にやってくる光線の中で、最も浴びているという感覚の少ない光線がUVAです。

 UVAを肌が長期間繰り返し浴びると、肌色が黒くなり皮膚には深いシワができてきます。UVAの生物に対する反応性は、UVBに比較すると非常に低いのですが、太陽光からやってくるUVAは、UVBの10倍以上あります。知らない間にUVAのダメージは、私たちの肌へ蓄積していき、先ほど述べた肌色の変化やシワとしてあらわれてきます。

 UVAの作用は、ドライバーの手の甲の肌色で確認することができます。ガラスはUVBを透過させることはできませんが、UVAは比較的容易に通過できます。常に窓側にある手の甲は反対側にある手の甲の肌色に比べてやや黒いことが確認できると思います。これがUVAの作用です。

 日焼け止め化粧品にはUVAの防御効果をPAというカテゴリー表示で表しています。肌にあらわれてくるUVAの作用は、浴びた時には実感がなく、10年後、20年後という長い歳月をかけてあらわれてきます。

 冬場になっても紫外線は地表に降り注いでいます。皆さん、肌の健康を維持するためには日焼け止めを上手に使って太陽と仲良く付き合っていきましょう。

                                                           正木 仁

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