東京工科大学 応用生物の広場東京工科大学

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2013年8月

「化粧品科学の最先端2013」を開催しました

2013/08/29 | 固定リンク

8月26日(月)東京工科大学の蒲田キャンパスで、「化粧品科学の最先端2013」を開催しました。

応用生物学部では、国内初の先端化粧品コースを設立し、化粧品業界への即戦力となる人材の育成に努めてきました。このセミナーでは第一部として、先端化粧品コースの紹介と化粧品研究教育成果を正木先生と西野先生が化粧品業界の方々に紹介しました。また、今年は外部の講師として、資生堂の平尾 哲二氏にも講演をお願いしました。

今年は参加申し込み者が96名という盛大なセミナーとなりましたした。過去のセミナーをきっかけにいくつかの企業と共同研究などに発展したこともありますので、今年も同様な成果が期待されます。

Seminar2013

また、第二部では、懇親会を兼ねて本学学生による研究成果のポスター発表も行いました。ポスターセッションでは12件の最新の研究成果の紹介を行いましたが、学生が直接企業の方に研究成果をアピールすることで、学生のプレゼンテーションの訓練になったのはもちろん、自分を売り込むチャンスにもなったと思います。

今後もこのような催しを続け、研究成果と教育成果(学生)のアピールをしていきたいと思います。

夏休みの自由研究

2013/08/28 | 固定リンク

最近問題になっている美白有効成分ロドデンドロールを合成してみました。三角フラスコにラズベリーケトン(4 mmol)を入れ、メタノール (10mL) で溶かし、この溶液を氷上で冷却し、撹拌しながら水素化ホウ素ナトリウム (0.5 当量)を加え、さらに室温で10分間反応させました。シリカゲル薄層クロマトグラフィー (TLC: 展開溶媒: ヘキサン:ジエチルエーテル=1:1) を用いて反応の進行状況を調べると、ほぼ完全に反応が進みました。反応溶液を氷冷して飽和塩化アンモニウム水溶液を発泡しなくなるまで少しずつ加えました。抽出溶媒としてジエチルエーテルを用いて分液漏斗で有機層(ジエチルエーテル層)を抽出しました。得られた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、濾過し、エバポレーターで濃縮し粗生成物を得たのち、再結晶しました。得られた生成物を高速液体クロマトグラフィー(HPLC: ODSカラム、277nm、0.1%酢酸:アセトニトリル=8:2)で確認すると、純度の高いロドデンドロールが得られました。さらに、1H-NMRとLC-MSで確認することができます。

 せっかくだから、B16メラノーマ細胞で細胞毒性を発現する濃度を調べてみました。その結果は9月2日以降に前田研究室のホームページ(http://maeda-lab.jp)に掲載する予定です。

さて、問題です。

①   この合成反応は酸化反応ですか、それとも還元反応ですか。

②   なぜ、水素化ホウ素ナトリウムをケトンに対して0.5当量も加えたのですか。

③   飽和塩化アンモニウム水溶液は何のために加えたのですか。

④   ロドデンドロールには立体異性体が存在しますが、これは、ジアステレオマー(幾何異性体)ですか、それともエナンチオマー(光学異性体)ですか。

⑤   この方法で合成されたロドデンドロールの立体異性体はどのタイプと考えられますか。④でジアステレオマーと思う場合はcis、trans、cis/transで、 エナンチオマーと思う場合は(+)、(-)、(±)で答えなさい。

Raspberry_2

ラズベリーケトン 

Rododen_2

ロドデンドロール

問題が解けた高校生は kmaeda@bs.teu.ac.jp に答案を送ってください (ただし、2013年9月末まで受付)。

 (前田)

共同研究の醍醐味

2013/08/27 | 固定リンク

 2010年8月4日の一本の電話からすべては始まりました.「東大医学部神経内科の辻省次です.はじめまして.コエンザイムQ10の測定に関してお話を伺いたいのですが,研究室をお訪ねしてもよろしいですか?」「了解しました.ご都合の良い日を2,3お知らせ下さい」「それでは,メールでご連絡します」丁寧な口調に,勝手に大学院生ではないかと思ったが,ネットで調べてみると辻先生は高名な臨床教授でびっくりした.すぐにメールが来て,早速,8月6日にお目にかかることになった.

 これまでの研究経過と研究課題をまとめた,A4で9ページの資料をいただき,説明を受けた.「多系統萎縮症という難病がありますが,原因もわからず,したがって治療法もなく困っています.ごくまれですが家族に多数の患者がいる場合があります.その遺伝子を解析すると,予想もしなかった,コエンザイムQ10を合成する酵素の一つであるCOQ2に変異が見つかりました.そこで,健常者と患者さんのコエンザイムQ10レベルを測っていただきたいのです」「承知しました」「血清とB細胞が用意できますが,どちらを分析するべきですか?」「大人の線維筋痛症では,細胞レベルでは低下しているが,血清レベルでは確認できなかったという報告がありますから,B細胞です」「200検体以上ありますが...」「大丈夫です.是非,我々が作った分析装置をご覧下さい」と,ご紹介しました.

 10月18日には,担当の三井純先生とともに自ら検体を持ってこられ,共同研究が本格的にスタートしました.およそ1年の間に,8回にわたって検体を受け取り,分析をしました.予想通り,変異が2つのある患者さんは明らかにコエンザイムQ10レベルが減少していました.また,数は限られますが,脳組織でも同様でした.

 以上の結果に意を強くされた辻先生は,論文の作成に取りかかられ,New England Journal of Medicineという,最高権威の医学雑誌に報告されました(2013: 369, 233-244).NatureやScienceよりも難しい雑誌に共著者として加えていただいたことは大きな名誉です.しかしそれよりも,これまでこれといった治療法のなかった難病に,コエンザイムQ10の投与が役立つかもしれないという希望がもたらされたことを喜んでいます.

山本順寛

2013年8月17日(土)のオープンキャンパス

2013/08/08 | 固定リンク

2013年8月17日(土)に行われる応用生物学部のオープンキャンパスの内容です。

1.模擬講義

① インテリジェントバイオフィルム(環境生物コース/佐々木教授)

暗闇で青く光るやわらかいシート、その正体は?生物が放つ光とその応用についてお話しします。

② 酸素の科学(先端化粧品コース/藤沢准教授)

酸素は生物にとって両刃の剣です。その光と影について最新のトピックスをお伝えします。

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2.研究紹介

★バイオテクノロジーコース

① プラナリアの再生に学ぶ(杉山教授)

プラナリアを調べると、個体の再生に大切な遺伝子がわかってきました。プラナリアを見てみませんか。

② GFPやいろいろな物の蛍光を観察しよう! (加藤准教授)

大腸菌の中で発現させた蛍光タンパク質や紙幣に使われている蛍光インク、いろんなものの蛍光を観察してみよう。

★環境生物コース

③ においと香りの世界(浦瀬教授)

環境や食品,パーソナルケア製品に関わる様々な匂いと香りを体験します。嗅覚の限界にチャレンジするコーナーも開設。

④ 機能性生物化学リアクター(佐々木教授)

化学反応・生物発光を制御してみよう。人工的な方法では予想が出来ない振る舞いが見られます。

★先端食品コース

⑤ 豆乳と牛乳を固めよう(山下教授)

牛乳ヨーグルトと豆乳ヨーグルトはどうして固まるのか? 固まり方に違いがあるのかを、実際に試してみよう。

★先端化粧品コース

⑥ 肌を科学する(前田教授)

肌の水分量・弾力性・肌理・隠れシミを測定します。乾燥肌・敏感肌用の化粧水の作り方も教えます。

⑦ 体を酸化から守ろう (藤沢准教授)

身体の酸化とそれから生体を守る抗酸化物質。その最新のトピックスとメカニズムをお見せします。

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3.サークル活動紹介

世界にひとつたけの化粧品を創ろう

私たちは化粧品創りから化粧方法まで化粧品に関する様々な活動を行っています。今回は「世界にひとつだけの練り香水創り」を教えます。

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4.個別相談&コース紹介

バイオホールで学生と教員による個別相談とコース紹介を行います。

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5.全体スケジュールはこちらを参照してください。

http://www.teu.ac.jp/entrance/open/hachi.html

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