田植えの時期に思うこと
| 固定リンク 投稿者: 応用生物学部スタッフ
GWも過ぎ、そろそろ5月も終わりに近づいています。
もう、そろそろ梅雨ですね。
私達の暮らしには、洗濯ものが乾かなかったりして面倒な季節ですが…
さて、自分の住んでいる地域の田んぼでは、田植えが終わり、あたり一面きれいな田園風景が拡がっています!
そんな風景を見ていて、ふと『緑の革命』について考えてみました。
緑の革命(英: Green Revolution)とは、1940年代から1960年代にかけて高収量品種の導入や化学肥料の大量投入などにより穀物の生産性が向上し、稲を含めた穀物の大量増産が可能になったことです。
皆さんは収穫期の稲というと、1m未満の大きさを思い描くかも知れませんが、本来、熱帯地方の稲はもっと大きく、倒れやすいのが普通です。
『緑の革命』の最も重要なポイントは、熱帯地方のこの大きい稲を、品種改良により小さくしたことです。これにより、肥料を大量に与え、稲穂がたくさんついても倒れにくくなり、また台風にも強く、劇的な収量の増加が可能になりました。
この驚異的な増産率の上昇が、『革命』といわれる理由です!
この品種改良に大きな貢献を果たした、アメリカの学者であるノーマン・ボーローグさんは何と『ノーベル平和賞』を受賞しました。
学者であるボーログさんが、平和賞というのも、ちょっとおもしろいですが、多くの人命を救ったのも事実なので、納得です。
そろそろ面倒な梅雨が近づいて来ますが、皆さんが毎日食べているお米や野菜の生育には、絶対に必要なものです。
そう考えると、毎日の気分も良いとは思いませんか?
来須