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2012年10月

ボランティア体験(ゴミ拾い)

今日は一年生全員が受講する「フレッシャーズゼミ」という授業の一環として行われるボランティア体験のなかで、「ゴミ拾い」を行いました。クラスごとに5つのコースに分かれて、大学から八王子みなみ野の駅まで歩きながらゴミ拾いをするというものです。

幸い薄日が差すくらいの天気で、暑すぎず、寒すぎずちょうど良い気候だったと思います。

総勢で300人くらいいますので、後ろの方の人はあまり獲物をゲットできませんが、ゴールにはそれなりの量の空き缶、ペットボトル、包装容器などが集まりました。体積は多くありませんが、一番数が多かったのはたばこの吸い殻です。たばこを吸う人はマナーを守ってほしいものです。

今回はボランティアの「体験」で、学生にとってはハイキングと同じだったかもしれませんが、本学では他にも希望者すれば、佐渡島のトキの飼育ボランティアや八王子市の行事のボランティアなど、様々な形でボランティアに参加することができます。

文部科学省も、大学の授業の一環としてボランティアを単位認定することを推奨していますし、ボランティア体験が就職活動の時に有利に働く場合もあります。もちろん、ボランティアは単位や就職のために参加するものではありませんが、このようなことをきっかけにして社会に奉仕するという姿勢が身に着くとすれば、意味があることだと思います。

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最近、つらつら考えること

 最近、地球環境が少しずつ変化していっているのではないのでしょうか。太陽の黒点の減少による地球の低温化、地震の多発、集中豪雨などです。また、人間が引き起こした地球環境の変化としては、CO2ガスの増加による地球温暖化や、フロンガスの放出による北極、南極でのオゾンホールの出現と拡大があります。

私は長い間、化粧品業界に身を置き、ヒトの皮膚について研究してきました。特に、太陽光線との関係について研究を行ってきました。太陽光縁の中で紫外線は、ヒトの皮膚にあたるとビタミンD合成を促進するというような有益な作用もありますが、作用のほとんどは有害なものです。

まず、日焼け(サンバーン)を起こします。その結果は、メラニンの産生が高まり皮膚が黒くなります。このメラニンはヒトの皮膚を紫外線の害から守りために、ヒトが作り出す天然の紫外線防御物質です。その証拠に、紫外線が皮膚の細胞にあたると核の中のDNAに傷が入ってしまいます。メラニンはDNAを守るように細胞の核の上側、つまり、紫外線がやってくるところに移動していきます。これは、核が帽子を被っているように見えるので、メラニンキャップとも呼ばれています。そのDNAの傷は自然に修復されていくのですが、その傷がいつまでも残ると、細胞の機能がおかしくなり皮膚の老化が早まったり、皮膚癌ができたりします。

最近、ある講演会で講演をしました。その後、一人の女性が来られました。その方はある病気にかかっておられ、その治療をしているとのことです。その治療の副作用として、太陽にあたると日焼けしやすくなり、皮膚が異常に乾燥があるそうです。こんな副作用があるとは全くこれまで知りませんでした。この病気に罹っておられる方は、世の中にたくさんいらっしゃいます。

 その方の相談は、どのようなスキンケアをすればよいか?サンスクリーン剤はどのようなものがよいか?でした。

 ここで、最近考えることは、「人生一度きり、何か世の中のヒトのためになることをしていきたい」ということです。

病気の治療の副作用で皮膚にトラブルがある方たちのために何かできないかということを考えるようになりました。一人では何もできないかもしれませんが、ネットワークを広げ、いろいろな方たちの力をかりて、その方たちの皮膚トラブルを改善することが、この分野で自分に課せられた使命のような気になっています。

正木 仁

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白い秋の空とアンドロメダ星雲

秋の日の白光にしも我が澄みて思ふかきは為すなきごとし

昭和18年、北原白秋の作です。秋の日の穏やかな日差しに満足している心情を詠んだものだと私は理解していますが、みなさんはいかがでしょうか。秋の空は澄み切っていて、夜になると星がきれいに見えるのが通例です。しかし、今年の秋はお天気が悪いことがしばしばありますね。冬が近づいて大気が安定しないことには、きれいな星空が拝めないのかもしれません。秋の星座の中で一等星は、みなみのうお座のフォマルハウトただひとつです。おおいぬ座やオリオン座がひしめく冬の夜空と比べて、秋の夜空はさびしい感じがします。そんな秋の夜空ですが、肉眼で見える最も遠い天体が見つかるかもしれません。ご存知、アンドロメダ星雲です。星雲と言われますが、れっきとした小宇宙です。私たちが住んでいる太陽系は、天の川銀河に属していますが、われわれから200万光年離れたところにある銀河(小宇宙)なのです。肉眼で見えると言われますが、東京近辺で見ることは困難です。暗いはずの夜空が光害によって白っぽくなっているからです。しかし、ごく稀に光害が少ない条件に恵まれると、ぼんやりとした光の雲のように見えることがあります。

Sasaki

図 小型デジタルカメラによって撮影されたアンドロメダ銀河(矢印、筆者撮影)

応用生物学部の環境生物コースの一つの興味として、環境中の生物の分布はどうなっているのだろう、というテーマがあります。例えば、地表から遠く離れた上空のどこまで生物がいるのでしょうか。国際宇宙ステーションの軌道(上空400 km)はどうでしょう。地球と月の間の空間は?色々考えると興味は尽きません。かつてアポロ計画という有人月面着陸計画がありましたが、このとき宇宙船に付着した微生物が月まで行き、再び地球に帰ってくるまで無事生存していたという事実がありました。また、航空機によって上空の大気をサンプリングした結果、宇宙からの電磁波に耐性を持つ細菌が見つかったという報告もあります。ここ数年、我が国では特に、私たちの体をつくる細胞に関する研究ばかりが注目されているようですが、夜空の星を見上げながら、生物はどこまで生育圏を広げているのだろうかと思いをはせる心の余裕を持ちたいものです。

イクメンプロフェッサー ササキ

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最近の出張講義(2012年10月)

応用生物学部の最近の出張講義を紹介します。

ご希望に沿った分野・テーマの講義を行います。

出張講義にかかる費用はすべて本学で負担します。出張講義を希望される方は、お気軽に大学広報課(メール:pr@so.teu.ac.jp または、0120-444-903(フリーダイヤル))までご相談ください。遠地の高校でも前向きに検討しますのでご相談ください。

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加藤 輝 先生    9/29(土)茨城 私立高等学校

テーマ:DNAってどんなもの?

概 要:遺伝子の本体であるDNAについて講義します。ヒトの遺伝子配列は約30億文字の情報を持っていますが、1000文字に1文字くらいの割合で、その配列に個人差があらわれます。この個人差を解読し、医療に役立てるための研究が進んでいます。

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鈴木 義規 先生 10/3(水)東京 私立高等学校

テーマ:金属を操る微生物

概 要:自然界には様々な性質をもった微生物が存在します。なかには,金属を溶かしたり,金属のナノ粒子や磁石をつくったりして,金属を操る微生物 がいます。講義では,このような特殊な性質をもった微生物を紹介します。

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鈴木 郁郎 先生  10/3(水)東京 私立高等学校

テーマ:脳神経組織の再構成と再生医療への応用

概 要:神経細胞の性質や自在に神経ネットワークを再構成する技術を紹介します。また、iPS 胞の話題や再生医療への話題も合わせて紹介します。

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前田 憲寿 先生 10/3(水)東京 私立高等学校

テーマ:スキンケアの科学

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