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瑞牆山登山日記

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瑞牆山とアズマシャクナゲ


先日、妻と共に、山梨県北部にある瑞牆山(みずがきやま)に登ってきた。私も妻も登山が好きで、正確に言えば、妻が学生時代、ワンダーフォーゲル部に所属していたせいで、妻は登山が好きで、妻に誘われて私も山に登るようになった。5年前までは、東北の仙台に私たちは住んでいたため、主に東北の山を登っていたが、私が本学に移ってからは、山梨や長野、新潟の山にも登ってみたいと妻が言うようになり、月に1度のペースで東京から行けるような山を登るようになった。

瑞牆山は山梨県北杜市にある奥秩父の主脈の一つで、標高2,230mの山である。登山家の間では、日本百名山の一つとしても有名である。ちなみに、「瑞牆」とは神社の周囲の垣根のことをいう。その名の通り、山は花崗岩でおおわれ、風化や浸食の影響を受けて、独特の岩峰がそびえている。まるで森林の中に岩が生えているような景観であり、鋸岩、大ヤスリ岩など、岩々に名前が付けられている。

今回の登山の最寄駅は中央本線の韮崎駅で、そこからバスで1時間位行った終点が「瑞牆山荘」であり、登山の出発点になる。当日は、あいにくの天気で小雨模様の中で出発した。1時間ほど歩くと、富士見平という場所に着いた。ガイドブックでは、夏に高山植物が多く咲くとの紹介であったが、残念ながら、時期が早かったのか、わずかにやまつつじが咲いているだけであった。私の登山の主な目的は、高山植物や紅葉を見ることであり、登頂することが目的ではないので、その意味では少しがっかりした気分で山登りを続けた。ただし、登山途中では、既に咲き終えたカタクリやシロヤシオの花弁が登山道に散乱しており、春が既に終わったことを告げていた。さらに30分ほど歩くと、天鳥川の河原に出た。そこではアズマシャクナゲがピンク色の花をつけていた。私はそれを見て、頂上に向かうことがさらに楽しみとなった。実際、瑞牆山は私の期待を裏切らなかった。進むにつれ、登山道の周りは鮮やかなピンク色のアズマシャクナゲに覆われていた。私は天候が悪いのも忘れ、益々興奮しながら登山を続けた。山頂に近付くにつれ、大きな岩がゴロゴロと増えだし、登るのがきつくなってきたが、アズマシャクナゲの花は私のそのつらさも消し去るものがあった。山頂直下からは絶壁と思える山頂を見ることができた。そして登山口から3時間で山頂に辿り着いた。山頂は少し広めの岩でできていた。残念ながら、山頂は真っ白な雲で覆われ、眺望を得ることはできなかったが、それでも私も妻も、アズマシャクナゲの群落を見ることができたことで満足であった。今回瑞牆山に登って、瑞牆山が日本百名山に選ばれることに納得した。

帰りは来た道を引き返した。帰りでは、麓にある「増富温泉」に入って、その後ビールを飲むことを楽しみにしながら道を下った。私も妻も温泉は大好きなので、登山をするときは、必ず温泉とセットにするのが常道となっている。このようにすれば、例え雨で山が登れなくても、温泉に入れたことで、ある程度は満足できるので、温泉とのセットはある意味登山の保険でもある。今回も多分にもれず、温泉に入ることを以前から楽しみにしていた。増富温泉はラジウム温泉として、温泉好きには知られる温泉場である。往復5時間の瑞牆山登山を終えると、ただちに増富温泉を訪れた。増富温泉は山間のひなびた温泉場だが、風呂場に入ると、浴槽は結構お客でいっぱいであった。がん患者の人が湯治に来ることが多いらしく、長い時間温泉につかっている客が多いことから、風呂場がいっぱいであったと思われる。温泉のお湯は鉄の色で少し茶色っぽく、また30℃と冷たいが、長く入っていると身体が暖かく感じて来るのが不思議であった。私が今までに経験したことのない泉質の温泉であり、他の人にも勧めたい温泉である。なお、入浴後にビールを堪能したのは言うまでもない。

今回の登山は、梅雨の合間の1日であったが、心も身体もリフレッシュできた。あらためて瑞牆山に感謝の意を表したい。(遠藤泰志)

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