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メメント・モリ

5月連休の前後に交通事故や山の事故などが続き、私の担任する学生たちは無事過ごせるか気になっていました。

休み直前の授業で、私は黒板に ‘ Memento Mori ’ と書き、読める人がいるか聞いてみたところ、一人の学生が正答してくれました。Wikipedia のメメント・モリの項の冒頭に、このラテン語は「死を記憶せよ」などと訳されるとあります。字面はまさにそういう事ですし、キリスト教では誰もが死ぬという意識を持つ事が重要なので、静物画も、その意識の啓蒙を目的として描かれたことがあったとも記されています。

 高校時代の校長は、いつも「命を大切に」という言葉で朝礼を締めくくっていました。そんな記憶が頭の片隅にあったのかも知れませんが、私は ‘ Memento Mori ’ が、また生を思うことでもあると知って欲しかったのでした。

 「メメント・モリ 歌詞」で検索するとこの題名を持つ歌がいくつもあることに驚かされます。歌詞の中で対応する部分を探してみると、たとえば、「やがてすべてが散り行く運命であっても」*1、「忘れるな 死という意味を」*2、そして、「今宵 喰らい 踊り明かそう」*3などが見つかります。三つ目は一見、間違いではないかと思わせますが、実は、いま生きている事がすべてだと、非常に肯定的に解釈しているに過ぎません。それが耽溺や放埓に陥ってはならないと思いますが、生を喜び、現在を楽しむことの重要さを語っています。

 日本人には抵抗なく受け入れられる生き方でしょう、昔からそう考えてきたのですから。

何せうぞ くすんで 一期は夢よ ただ狂へ (閑吟集)

*1 花 -Memento-Mori-  作詞 桜井和寿

*2 メメント・モリ 作詞 正和

*3 Memento mori 作詞 今井寿

Memento_mori

http://www.strongblade.com/prod/sbag-mementomori.html

(山下)

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