東京工科大学 応用生物の広場東京工科大学

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学園祭

2011/10/11 | 固定リンク 投稿者: 応用生物学部スタッフ

今日は学園祭でした。広場はコンサート会場に変わり、校舎間の通路には出店が並んでました。私たちの大学は、整然とした建物と造園で非常にきれいな大学ですが、今日ばかりは代々木・原宿のように様変わりしています。普段は学生でいっぱいの学内に、様々な世代のひとが歩き回っています。立ち止まって学生のパフォーマンスを見たり、模擬店の軽食を食べたりして雰囲気を楽しんでいるようです。私も焼きそばを1つ買って食べました。

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この静かに騒ぐ学園祭は面白いですね。このブログ読者の中にも参加された方がいると思います。すくなくとも来場した人は、みんなその時間を楽しいと感じているでしょう。見たことも会ったこともない人の集団ですが、そこにいることに心地よさを感じます。そして、普段とは違う見聞を得ることができます。そんな中を歩いていて、ちょっと発見がありました。学生数が多い大学なので、私がはっきり記憶している学生は少ないですが、その一人が、楽しそうに模擬店で並んでいるのを見かけました。授業でしか接することがないので、ほほえましい光景として記憶に残りました。

室内の催しも魅力です。今年は大学設立25周年ということで、学園祭の日程にあわせて記念講演が企画されました。「宇宙のはなし」を聴講しましたが、「やはぶさ」が近年話題になったこともあり、面白く伺いました。日本が人工衛星を宇宙に飛ばすのに成功したのは、世界4番目であり、世界は広といえども、これが可能な国は、現在7カ国(欧州は一体となって事業を行っているため、1つとみなしています)しかないそうです。そして静止衛星のための赤道上の空間は、約300個の衛星分しかなく、わが国はその約20個分を占めているとのこと、たいしたものです。衛星は、環境問題、災害対策、農業・漁業支援に利用できることから、多くの国が注目していますが、それを自前でできる科学技術を持っている国は多くないのです。宇宙を開発して、いま最も期待している分野のひとつは、医療だそうです。宇宙飛行士の宇宙での生活によって得られる健康に関するデータは、人が高齢化によって受ける影響を、加速度試験で見ているようなものだと紹介されました。なるほど、宇宙で1週間作業すると、地球に戻ったときに立つこともままならないほど体が弱ります。ところが宇宙飛行士が毎日運動して、抗骨粗しょう症薬を摂取することで、地球に帰還したときに立つことができました。薬の開発に役立つというわけです。もっと身近なのは、診療です。衛星を使って遠隔診療ができるようになるかもしれません。現在も宇宙ステーションのお医者さんが、地上のお医者さんと連携して、遠隔診療ができるか検討しているそうです。

基本的に、私は新しい物好きです。特に見聞によって得られる新しい知識は、面白みを強く感じます。学園祭は、そういうものを体験する良い機会ですね。

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