応用生物実験講座「チョコレートやココアのポリフェノールを量ってみよう」を開催
| 固定リンク 投稿者: 応用生物学部スタッフ
2011年8月6日、第5回応用生物実験講座「チョコレートやココアのポリフェノールを量ってみよう」を八王子キャンパスで開催しました。
講師は先端食品コースで食用油の研究をおこなっている遠藤教授です。
高校生11名が実験に参加しました。
ポリフェノールは植物に含まれる色素や苦みの成分。ブドウ、緑茶、カカオなどの食品に多く含まれ、抗酸化作用、血中コレステロールの低下、動脈硬化の予防など優れた生理活性をもっています。
今回の実験では、ココアパウダーの中にどのくらいのポリフェノールが入っているのかを調べました。
ココアパウダーを正確に量り取ります。
「手が震える・・・」
ココアパウダーからポリフェノールを抽出します。
ポリフェノールの溶液にメタノールを加えて正確に100mLにします。
加えすぎ続出。残念
ポリフェノールを着色する試薬を滴下。この操作は正確にすばやくおこなうことが必要です。
みんなマイクロピペットの使い方がうまくなりました。
ポリフェノールの量によって溶液の色が違います。多いものほど青色です。
着色の程度(吸光度)を吸光度計で測定します。
測定容器の内壁についた泡が抜けにくくて苦労しました。
ポリフェノール濃度がわかっている基準サンプルの吸光度と比較して、ココアパウダー中のポリフェノールの量を計算します。
計算間違い厳禁。
ココアパウダー中には1gあたり約10mgのポリフェノールが含まれていることがわかりました。
初めての本格的な実験だった高校生もたくさんいましたが、基本的な実験操作を今日一日でしっかりとマスターしました。
応用生物実験講座はこれからも毎年開催されます。来年も多くの参加者を募集します。