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風が吹くと・・・イテッ!

こんにちは,応用生物学部のFです.
9月も迎えたというのに,この暑さ.夏が好きな私も少々うんざりです.こんなに暑いと,つい冷たいもの(!)を飲み過ぎてしまいそうです.

さて,みなさんは尿酸という物質を知っていますか?
これは核酸などに含まれるプリン体から生成される化合物で,これが関節などに溜まると痛風という病気になります.この痛風,読んで字の如く「風が吹くだけで痛い」のですが,私に言わせると「風なんぞ吹かなくても痛い!!」となります.そう,私は痛風持ちで,今も痛みに耐えながらこの文章を書いています.その痛みたるや・・・!夜も眠れないほどです.

哺乳類はプリン体を体内で分解し,尿酸を経て最後はアラントインという化合物まで分解して体外に排出します.しかし霊長類および人類は進化の過程で尿酸を分解するウリカーゼ(尿酸オキシダーゼ)を欠損し,その結果,尿酸が体内に蓄積するようになりました.体内に蓄積された尿酸は痛風を引き起こす厄介な化合物ですが,その一方で私たちの身体にとって,ある重要な役割を果たしています.実は尿酸は非常に優れた抗酸化物質でもあるのです.

私たちの身体は酸素を必要としていますが,その半面,酸素は非常に強い毒性を持っており,生体に酸化傷害(酸化ストレス)を与えます.そしてこの酸化ストレスが様々な疾病や老化の原因であると考えられています.一方,生物は体内に抗酸化物質を持つことで,酸化から身を守り,酸化ストレスに対抗しています.代表的な抗酸化物質にはビタミンCやビタミンE,コエンザイムQ,そして尿酸があります.特に尿酸はフリーラジカルのみならず一重項酸素やパーオキシナイトライトなどの活性酸素種を消去する作用が強く,生体中でも同様に抗酸化的防御機構の一翼を担っていると考えられています.

というわけで,痛風になるのも抗酸化的防御能が高いからだ!と自分に言い聞かせ(だからといって痛風になることを推奨しているわけではありません),痛みを紛らわせる今日この頃でした.

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