乳液つくりました!
| 固定リンク 投稿者: yanokaz
8月21日(土)に、第3回 高校生のための応用生物実験講座「日焼け防止化粧品のナノ技術を探索しよう」が開催されました。
当日は高校生とその保護者の方、また高校の先生方にも参加していただき、日焼け防止乳液の作製をとおして、界面活性剤、乳化、紫外線防御の仕組みなどを学んでもらいました。
本学応用生物学部 先端化粧品コースの柴田雅史先生が解説し、実験の細かい手順は本学大学院生が丁寧に指導しました。
水にオイルを少しずつ加えながら撹拌し、乳液をつくっていきます(乳化)。
いろんな方法でつくった乳液の乳化滴の大きさを顕微鏡で観察します。
最後に、紫外線防御粉体である酸化チタンを配合して乳液をつくり、実際に自分の肌に塗ってもらいました。なんと酸化チタンの粒子径が違うと、同じ量だけ配合しても肌に塗った後の見た目が違いました!
↑手の甲の右半分:粒子の小さい(10 nm)酸化チタンを配合した乳液
左半分:粒子の大きい(250 nm)酸化チタンを配合した乳液
肌が白くならない、右の乳液の方がいいですよね。小さいということの威力を感じました。これがナノの力! (注:1 nm(ナノメートル)は1 mの10億分の1のこと)
↑ 高校の先生や保護者の方に説明する柴田先生。
参加者は、実際に手を動かして目で確かめることで、化粧品に隠されたサイエンスを実感していただいたことと思います。
次回の応用生物実験講座は10月31日(日)に開催する予定です。近日中に情報をアップする予定ですので、ぜひチェックしてください!
(矢野)