宇宙の学校、今年も始まりました。―光り輝く1年生―

| 投稿者: 応用生物学部スタッフ

先端食品コースの阿部です。東京は梅雨真っ只中です。梅雨がない北海道で生まれ育った私にとって、この時期は一年で最も苦手な時期です。特に私は髪の毛が多くクセが強いため、この時期は非常に面倒くさく感じます。そんなジメジメの季節の中、私の心を癒してくれるのは、あの光り輝くお坊さんの頭!ではなく、魚!そう、イワシです!

イワシは魚へんに弱と書き、その名の通り、多くの魚に食べられ、水揚げされては鮮度落ちも早く、また、包丁など使わずとも手で簡単に捌けてしまい・・・(これ以上書くと、イワシがいじけてしまうので止めましょう)と、かわいそうで弱々しいイメージがあります。しかし、この時期のイワシは産卵を終えて、次の産卵に備えて栄養を蓄える時期に入ります。そのため、この時期に獲れるイワシは梅雨イワシとも呼ばれ、魚の王様と言われるタイやマグロに匹敵するほど美味しいのです。あの(私のお腹のように)丸々とした魚体を捌いて、お刺身にすれば、イワシ特有の旨味と香りにジューシーさが加わり、なんとも言えない至福の時を堪能できます。また、お刺身だけでなく、煮付けにしてもフワっとした身の中にしっかりと旨味が残り、ご飯のお供には最高です。(だから、この時期は太っても仕方ない!と言い訳にしています)他にもこの時期の魚で美味しいのは・・・と、こんなことを書いていると、この記事を読んで、お腹をすかして早弁をしてしまう方も出てきそうですから、ここまでにしておきましょう。(自分もお腹がすいてきました)

さて、本題に入りまして、八王子市教育委員会と東京八王子プロバスクラブが主催する「宇宙の学校」が今年も始まりました。「宇宙の学校」とは実際の宇宙に関することだけでなく、日常で起きている現象を実験や工作を通じて、近隣の子供たちに理解してもらうプログラムです。応用生物学部の1年生は毎年このイベントのお手伝いをしています。また、2年生、3年生数名も本イベントの手伝いに参加してくれています。第1回は6月10日(日)に行われ、子供たちと一緒にホバークラフトを作りました。子供たちに教える学生は午前中に工作の研修を受け、午後には子供たちやその御両親の先生になって工作を教えます。普段は我々の授業を聞いて「教わる」側にいる学生が、この日に限っては「教える」側になるので大変なところもあります。しかし、子供達に教えている間に学生はどんどん成長し、子供たちとも打ち解け、非常に有意義な時間を過ごせたようです(写真1、2)。

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写真1. 研修中の様子


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写真2. 工作指導中の様子

・・・どうやら、本題よりもまだイワシの話しが長いようですが、今回の宇宙の学校を通じて、午前中の研修時は人に教えることに対して自信がなく弱々しく見えていた1年生も、本番を通じてたくましく成長していくその姿はまるで梅雨イワシのように光り輝いているように感じました。と、オチもついたところ、お後がよろしいようで。

恐竜が温血動物であるという学説

| 投稿者: 応用生物学部スタッフ

1993年に発表された「ジュラシックパーク」というスピルバーグ監督のヒット映画を皆さんは御存知だろうか?当時は恐竜が生きているように動く特殊撮影が話題になったものである。最も私の興味をそそったのは、ラプトルが高い運動能力のある動物として描かれている点である。時速60Km以上で長時間走行し続け、10m以上のジャンプをする姿は刺激的で、それまで多くの人々が恐竜に対して持っていたイメージ「恐竜は愚鈍な生物」を一変させるのに十分だった。もうひとつ興味をそそったのは、恐竜のあの姿勢である。頭から背骨そして尾まで一直線になっていて、骨盤を中心としてこれが腱で繋がれている構造を基にしているのである。私が小学校のころは背骨はもっと立っていてゴジラと同じような姿勢の動物として描かれていた。このゴジラ型の姿勢では、がに股のような歩き方になり、高速の移動は不可能である。

恐竜が生物進化において成し遂げたものの最も大きな貢献は、骨盤を高く持ち上げ、大腿骨が体軸の真下の方向についていることである。二畳紀の終わりごろ(今から二億五千万年前)には原始的な哺乳類が出現し、温血性を既に獲得していたと考えられるが、三畳紀の初めごろ(今から二億二千万円前)には殆どの哺乳類は絶滅したことがわかっている。これは哺乳類が恐竜類との生存競争に負けたゆえであることに違いないが、その当時の哺乳類はまだ骨盤を、恐竜類ほどには高くもちあげてはいなかった。これは大腿骨が骨盤と連結する角度が、爬虫類よりも斜めではなかったが、恐竜よりも斜めの方向にあったのである。すなわち哺乳類は骨盤を恐竜類ほど高く持ち上げていなかったために運動能力が恐竜類よりもはるかに低く、数百万年という短時間で地球上から駆逐されてしまったのではないか。哺乳類が骨盤を恐竜類と同じように高く持ち上げるのは、ジュラ紀以降ではるかに恐竜類より遅かったことがわかっている。

現在の生物では骨盤を高く持ち上げている生物は、哺乳類と鳥類だけである。恐竜や鳥類において、この姿勢から、運動性能を最大限に引き出すためには、背骨を殆ど水平にして、頭から尾まで一直線にする構造が必要なのである。爬虫類や両生類では、骨盤から大腿骨が斜め方向にでているために、体重を骨盤と大腿骨で支えることができない。このため哺乳類・鳥類と爬虫類・両生類では運動性能に決定的な断絶がある。この背景から、恐竜が骨盤を高く持ち上げる利点を生かさず、その利点を帳消しにしてわざわざ鈍重にゴジラのように動くと考えるほうが不自然であると言える。高速で移動するためには頭を下げ、背骨を一直線にすれば、膝を高く上げ、大きな歩幅で走ることが可能になる。さらにこれらの骨格上の構造的な要件の他に、恐竜の高い運動性能には、二つの生理学的な条件が必要である。

  1. 体温を高く保つこと
  2. 高いガス交換能力

恐竜がこのふたつの能力を備えると研究者が考えるようになったのはいつからなのか?恐竜、特にラプトルやチラノサウルスなどの獣脚類は高い運動能力をもっていたという仮説は、古くは19世紀から存在したが、最も大きな契機は1960年代のエール大学のジョンオストロム教授の小型獣脚類のデイノニクスの研究である。デイノニクスは最初鳥類と間違えられる程、基本的な骨格が類似していた。特に骨盤や下肢の骨格はデイノニクスが現在の鳥類と同じ程度あるいは、それ以上の高い運動能力がある可能性が高いことを示唆していた。デイノニクスがもしそのような高い運動能力があると仮定すれば、体温が普通の状態でも高く維持されているとオストロム教授は考えた。しかしながら当時大多数の専門家は、恐竜は現在の爬虫類に近く、体温を高く維持する能力がなかったと考えていた。このためオストロム教授は周囲との摩擦を避けるためにひかえめに恐竜の温血性を指摘したのだ。デイノニクスは骨格から見て高い運動能力がある可能性が高いが、もしこれが正しいとすると、この小型の獣脚類は温血性を獲得していた可能性があると控えめに主張した。これらの背景から、オストロム教授の研究は恐竜や鳥類を対象とした専門家に高く評価されつつも、一般の人々の、「恐竜は運動能力の低い冷血動物である」という常識に大きな衝撃を与えるものではなかった。

この状況に変化が起こり始めたのは、1970年代にエール大学のオストロム教授の研究室に、ロバートバッカーが大学院生として現れてからである。オストロム教授が、恐竜の温血性の可能性の議論を、小型の獣脚類に限定していたのに対して、バッカーは、獣脚類はもちろんのこと、竜脚類や翼竜までも温血性を持つと考えた。北米古生物学会において、この学説を発表し、賛成と反対入り混じる大きな議論を引き起こした。さらに「恐竜異説」という書籍を発表し、学会の外にいる一般の人々にも、「恐竜温血動物説」を訴えかけた。最終的に、この書籍の発売によって、専門家以外の恐竜に興味のある一般の人々に強い衝撃を与えることとなった。常に理知的で証拠を積み上げるタイプの研究者であるオストロム教授と、新しい仮説を提示し、シンプルなモデルを提示するロバートバッカーのコンビはそれまでの学会と社会の常識をに強い衝撃を与えるのに十分な影響力を持っていた。「恐竜温血動物説」は学会だけでなく、一般の人々をも巻き込んで大きな議論となった。現在では、少なくとも獣脚類や翼竜は温血動物であるとする専門家が多く、2000年代に入ってから、中国において獣脚類に羽毛の痕跡があることが発表され、今や殆ど定説になりつつある。

多くの専門家がバッカーの「恐竜温血動物説」に同意するに至る最も大きな契機は、鳥類だけが持つとされる「気嚢」という構造が恐竜にもあることがわかったことである。気嚢というシステムは肺におけるガス交換の効率を2倍から3倍に上げるためのものであり、車で言えばターボエンジンみたいなものである。鳥類が飛行という特殊能力を見つけることができたのは気嚢によって高いガス交換の能力をもつことができたからだと言える。陸上にいる動物ではチーターが時速120km以上で走行できるが、この状態を10秒と継続できるものではない。実際の走行距離は数百メートルもない。この状態を維持するだけの肺のガス交換の能力を哺乳類は持ち合わせていないためだ。これに対してダチョウは時速60km以上で最低でも何十分も持続して走行することが可能である。この時走行距離は数十キロに及ぶ。このダチョウの、卓越した長時間にわたる走行能力は、哺乳類では到底到達できないレベルのガス交換の能力を持ち合わせているからである。この高い持続的な運動能力こそが、気嚢の存在によって可能になっているのである。気嚢があるということは高い酸素消費があったことを示しており、酸素消費は高い体温と高い運動能力があったことの有力な証拠と考えてよい。実は、現在のダチョウはこの高い運動性能を100%生かしていない。それはダチョウが頭を背骨の上に立てたまま走行するからである。もちろんこれは、見通しが効く草原の中で生きるために肉食動物を警戒するためであるに違いないが、この姿勢は却って運動性能を犠牲にしている。その運動性能を100%生かすためには、頭を下げ、尾まで一直線にすることが必要である。この理想的な走行姿勢こそが、映画ジュラシックパークでみたラプトルの走行姿勢なのである。筆者が想像するに、ラプトルは時速80km程度のスピードで数時間くらいは走行し、ジャンプは10m以上できた可能性がある。この高い運動能力は気嚢があることを前提にしている。ラプトルは時速80km程度のスピードで、他の恐竜を何時間も追跡して、獲物が疲労したところで10m以上のジャンプして仕留めるという狩りの方法を採用していたと考えられる。もし6500万年前の大絶滅において、陸上の小型の肉食獣脚類が1種でも生き残ったら、あるいは哺乳類のイヌ属やネコ属は生存競争に勝てたかどうかはわからない。それ以降の生物進化が大きく異なるものになっていた間違いあるまい。

日本の中学校の生物(第2分野)では「脊椎動物には魚類、両生類、爬虫類、鳥類及び哺乳類」があり、恐竜は爬虫類に分類される」のように教えられているが、実はこの決まり決まった常識を変えるような提案がなされている。この提案の基盤になった研究もあのオストロム教授の研究であり、一部の小型獣脚類は骨格が高い類似性を有していて、鳥類はこのような高い運動能力をもったデイノニクスと似た恐竜から進化したのではないかという仮説である。現在では、鳥類は実は獣脚類の一部のグループとみたほうがいいのではないかと述べる鳥類の専門家も多いのである。すなわち鳥類は小型獣脚類の生き残りということである。するとこの考えに忠実に従うと、「脊椎動物には魚類、両生類、爬虫類、恐竜類及び哺乳類」があり、「鳥類は恐竜類の唯一の生き残り」としたほうがより正確かもしれない。

実は著者は、1976年に岩手県の一関市花泉町というところで、公立の中学校に通う普通の中学生であったが、たしか新書でバッカーの著作「恐竜動物温血説」を読んで、バッカーの歯切れのいい主張に感動し、生物学に興味をもったのである。私が今生物学を専門にしているのは、あの時の食い入るように見た書籍の恐竜の骨の写真にキッカケがあったのである。大学で生物学を専門としてからも、恐竜研究に対して高い関心をもってきたのである。その間、大学院生にすぎないバッカーが今までの常識に挑戦し、その常識をバッサリと切り捨て、新たな仮説を提示していく姿にカッコよさを感じたものである。

応用生物学部 佐藤拓己

三度驚きました

| 投稿者: 応用生物学部スタッフ

コンビニは時々利用します。私が買うのは主に食品で、ジュースやお菓子、パンなどです。学内のコンビニがこの春にリニューアルされたので、様子を見に行ってきました。

何が変わったのか見つけるのは楽しいですよね。それで、まずはレジや棚などの配置が変わっていることに気がつきました。驚きはありません。これは想定内でした。次に冷蔵庫横の段ボールに、ペットボトルの水が並べてあるのを見つけました。セール品かなと思って見て最初の驚きがありました。なんと「東京工科大学」の文字とイメージキャラクター「こうかとん」のラベルが張ってあります。これを買うことに決めて、研究室に持ち帰りました。

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研究室で改めて表ラベルを確認しましたが、本学の愛校心をくすぐるものがあります。二度目の驚きは裏ラベルの商品説明を見たときです。採水地が「岐阜県関市洞戸」です。岐阜県関市は私の生まれ故郷で、洞戸はよく知っている地名です。そこは静かな山と清らかな川があって、私の好きな場所の一つです。その関市洞戸と本製品の間に縁があろうとは。私が本学に勤務して、偶然に本商品を手に取ったことに意味はありませんが、単純にうれしく思いました。

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さて、ご想像にもれなく私は岐阜県関市洞戸で製造されるミネラルウォーターに興味を持ちました。三度目の驚きは、ネット検索して見つけた内容です。本商品の製造会社の商品開発に、本学工学部応用化学科の先生が研究で関わっていたということです。しかもその先生ですが、応用生物学部の一部の学生が卒業研究で大変お世話になっていて、私も先生と面識があります。

コンビニのミネラルウォーターで楽しんだ半日でした。

庭の木にできた黄色いメスフラスコの正体は?

| 投稿者: 応用生物学部スタッフ

数日前に、庭の伸びた枝を切っていると、その奥に枝から黄色いメスフラスコのようなものが逆さにぶら下がっているのを発見しました。しばらくすると、巨大なスズメバチが来て、下の穴から中に入っていきました。スズメバチの巣です!

ネットで調べたところ、夜になると、スズメバチは巣に戻っておとなしくしているらしいので、夜になったら、まず、粘土で入り口を塞いで、ビニール袋をかぶせて、巣が固定されている枝を切れば、スズメバチの巣のコレクションが手に入るはずです。

さて、夜になって、ネットで調べた情報を元に、完璧な装備で、スズメバチの巣に近づき、まず、丸めた粘土を巣の入り口に押しつけて入り口を塞ごうとしましたが、なかなか粘土が変形してくれません。そこで、少し力を入れて押すと、メスフラスコの筒の部分がぽっきり折れてしまい、スズメバチが、中から顔を出してしました。

ここは、一度退却して、作戦を正攻法に切り替えます。まず、殺虫剤を噴霧して、しばらくしてからガスバーナーであぶることにしました。ガスバーナーであぶると、予想に反して、一気に火がついて、あっという間にコレクションが消失してしまいました。

スズメバチの巣に限らず、メスフラスコのようなガラス器具は、無理な力を加えると破損してしまいますので、皆さんもガラス器具を扱うときには、気をつけましょう。写真は、研究室の前にできたスズメバチの巣?です。働き蜂が羽化した後は、危険度が増すようですので、近づかないようにしましょう。

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4月に着任しました!笠井智成です。

| 投稿者: 応用生物学部スタッフ

はじめまして。笠井智成と申します。Blogで紹介する機会を下さいまして、応用生物学部スタッフの皆さまありがとうございます!よろしくお願いいたします!!

着任して約1か月半になりましたが、東京工科大学は建物も庭園もキレイで、キャンパスは広々として美しく明るく、毎日楽しい気分で過ごしています。先日、友人の他大学の先生が研究打ち合わせに来てくれたのですが、打ち合わせや施設案内の際もずっと学内風景の写真撮影をして、「設備も充実していてスゴイですね」と羨ましがっていました。

さて、研究テーマについてですが、「がん」について色々と進めています。中でも「がん幹細胞」に興味を持っています。新しい薬の開発や、スクリーニング法の開発など、応用生物学部の先生方ともコラボの相談をさせて頂いています。色々な特徴を持った「がん幹細胞様」の細胞モデルを作れるので、それぞれの分野の先生方の得意な技術や興味のある研究テーマに合わせて、一緒に進められるようにする準備に取り掛かっています。また、がん化しにくいiPS細胞や、がん化しにくくする制御法の開発にも興味があるので、再生医療に貢献できるような研究もできれば幸せです。さらに、企業や他大学との共同研究も推進していきます!

これまで行ってきた研究の一例として、先日Twitterでも紹介させていただいた写真ですが、正常なマウスiPS細胞から作製した「がん幹細胞モデル」です(Neha N, et al. “A cancer stem cell model as the point of origin of cancer-associated fibroblasts in tumor microenvironment.” Sci Rep. 2017. 7(1):6838. doi: 10.1038/s41598-017-07144-5.)。この細胞では未分化マーカーを発現している細胞で緑色蛍光が観察されます(下写真)。

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少しでも興味をお持ちの方、詳しい内容を聞きたい方は片研の生体環境創薬学(笠井)研究室まで、ご遠慮なくお越しください!!

食品衛生管理者養成施設校登録

| 投稿者: 応用生物学部スタッフ

皆様は食品衛生管理者という資格をご存知ですか?食品衛生法第48条の規定により、製造又は加工の過程において特に衛生上の考慮を必要とする食品又は添加物であって、食品衛生法施行令で定めるものの製造又は加工を行う営業者は、その製造又は加工を衛生的に管理させるため、その施設ごとに、専任の食品衛生管理者を置かなければならないこととなっています。この管理者として必要な資格が食品衛生管理者です。簡単に言えば食品を製造する企業などの食品生産現場に必要な資格です。

今年の3月にこの資格の養成施設として本学応用生物学部先端食品コースが登録されました。(東京工科大学のお知らせ: http://www.teu.ac.jp/information/2018.html?id=92) 本年度の入学者以降が対象になります。この資格を持つと食品企業への就職に有利になるのみならず、この資格を持っていれば、将来飲食店を開業しようとする場合、開業に必要な食品衛生責任者として認められます。

飲食店の開業には調理師免許が必要だと思われている人が多いですが、実は食品衛生責任者を届け出ることが必要です。必ずしも調理師が必要な訳では有りません。食品衛生責任者として認められる資格は食品衛生管理者のほか、調理師、医師、薬剤師、栄養士、管理栄養士などが挙げられます。実際は調理師資格を有する人が食品衛生責任者として届けられている場合が多いため、開業には調理師が必要と思う人が多い訳です。

ですので、将来食品企業に進みたい人、あるいは、ケーキ屋さんや料理店など飲食店を目指している人は是非本学応用生物学部に入学してください。これまで残念ながら先端食品コースを卒業しても資格は特に得られませんでした。しかし、これからは卒業すればこの資格がもらえますので是非応用生物学部入学を検討してください。

私はこの養成施設校登録の申請実務に関与しました。申請は国ではなく、大学の所属都道府県なので何回か都庁に足を運びました。

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やはり都庁は立派でした。都庁ほどではありませんが、八王子キャンパスの片柳研究所棟も16階建てのきれいな建物です。みなさんも是非この建物で有意義な学生生活を謳歌してください。

応用生物学部 今井伸二郎

はじめまして、野嶽勇一です。

| 投稿者: 応用生物学部スタッフ

はじめまして、野嶽勇一です。この度、生化学研究室の教授として着任しました。趣味は似顔絵、野球、ドラマ視聴、東スポ購読、ビール、カラオケ(ジャニーズ系)です。苦手なものは、虫とミッキーのTシャツです。好きな食べ物は、ハンバーグとからあげクンチーズです。最近、焼売が好きなことに気付きました。やはりヨコハマの血が流れている…。

さて、大きな魅力でいっぱいの小さな世界に関するお話を少々。私たちの身体には数多くの細菌が生息していることを知っていますか?これらの細菌は「常在菌」と呼ばれ、私たちの健康状態に深く関わっています。常在菌の中でも特に有名なのが、腸に1,000兆個以上も存在している「腸内細菌」です。腸内細菌の中には乳酸菌やビフィズス菌のように、腸内の環境を整えるはたらきをもつ、いわゆる「善玉菌」がいます。これらの善玉菌は免疫力を高めたり、コレステロールを減らしたりすることにもパワーを発揮して、私たちを支えてくれています。生きた善玉菌を含むプロバイオティクス(ヨーグルトなどの発酵食品)やプレバイオティクス(食物繊維やオリゴ糖等)を食べる機会を増やしていきたいですね!

最近では、皮膚に生息する「皮膚常在菌」の存在も注目されています。皮膚常在菌の中にも、皮膚の健康状態に貢献する心強い善玉菌がいるのです。表皮ブドウ球菌です! 表皮ブドウ球菌(画像)は古くなった皮脂を、皮膚に潤いを与えたり肌荒れを防いでくれたりする物質に変えてくれます。表皮ブドウ球菌には「美肌菌」というニックネームが付けられているように、まさに「天然のスキンケアクリーム」を作ってくれるのです。艶やかで健康的な肌づくりのために、美肌菌にも注目してみましょう!

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このように、おなかやお肌の状態を改善する上で、常在菌と善玉菌の関係は大変重要です。私は善玉菌が示す有用作用を解析し、そのパワーを活用して常在菌全体を好ましい状態に改善するための食品研究やスキンケア研究に挑戦しています!これまでに、乳酸菌が産生する物質がガン細胞の増殖や肝障害の進行を抑制することを見出しました。また、脂質代謝や薄毛、アレルギーに対する有効性も示しています。腸内細菌叢の制御をはじめとした作用機序の解明に関する研究成果も得ています。また、「自分の美肌菌」を「直接的に活用」した新しいスキンケア法(「美肌菌戻し法」と命名)を構築し、世界初の美肌菌化粧品の開発にも至っています。現在は、アトピー性皮膚炎に対する美肌菌の応用研究に奮闘中です。これまでに得た知見をもとに、多くの食品・飲料・化粧品メーカーとの間で製品開発を目的とした産学共同研究にも積極的に取り組んでいます。

最後に、講義・実習に対する意気込みです。生化学、食品製造学、食品実験等を担当します。「理解してもらえたら、講義は楽しくなる!」と信じています。説明に必ずひと手間かけることを自分に課して、学生の皆さんが次も受講したくなるような情熱溢れる楽しい講義にしていきたいと思っています。どうぞ宜しくお願いします!一緒に頑張りましょう!

ご入学、ご進学おめでとうございます。

| 投稿者: 応用生物学部スタッフ

応用生物学部応用生化学研究室の横山です。
毎年3月20日くらいから、急にあわただしくなります。在学生ガイダンス、アドバイザー面談(学生との個別面談)、入学式、新入生ガイダンス、新入生学部交流会(歓迎会)などの行事が立て続けにやってくるからです。今日は、4月6日に行いました、新入生学部交流会についてちょっと紹介します。午前の部では、2年生上位入賞グループによる調査研究課題(PBL、Project Based Learning)のプレゼンテーションのあと、応用生物学部の教員紹介を兼ねたクイズ大会を行いました。某TV局が夏に行っている高校生クイズの○✕で解答するアレです。われわれのようなオジサン世代ですと、ウルトラクイズと言った方がわかりやすいかもしれません。何問かを連続正解して勝ち残った新入生には、図書カードのプレゼントが出ますので、新入生も本気モードです。ここでちょっと出題されたクイズを紹介します。読者の皆さんも一緒に考えてみてください。

問題1(松井先生出題を改変)
新しい微生物を発見すると自分で命名することができます。例えば、掘越さんが発見した微生物には、Pyrococcus horikoshii (パイロコッカス ホリコシイ)と名付けられています。

では、問題です。東京工科大学で発見された微生物に、Sulfolobus kokadaii (スルホロバス コウカダイ)と名付けられたものがある。○か✕か?

(答えと解説は、問題3のあと。)

問題2(加藤先生出題)
京都大学の山中先生が世界に先駆けて作製したiPS細胞ですが、小文字の「i」は、「iPhone」を真似たものである。○か✕か?

(答えと解説は、問題3のあと。)

問題3(横山、昨年出題)
高尾山は八王子市内にあり、世界一登山客が多い山です(年間260万人)。下の写真(A)、(B)のうち、一方は高尾山です。

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高尾山は、 (B)である。○か✕か?

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はじめまして

| 投稿者: 応用生物学部スタッフ

皆さん、はじめまして。岡田麻衣子です。今年の2月より矢野研究室の助教に着任致しました。新人とはいっても、昨年は実験講師として食品コースや化粧品コースの実習に参加させていただいておりました。それを縁に今でも声をかけてくれる学生さんが沢山いて、大変嬉しいことです。大学では講義や実習で学生の皆さんと交流することが多いと思いますが、ぜひ通りすがりにもお気軽に声をかけてもらえると嬉しいです。

そんな私の研究室以外の生息地は、主にフードコート前の庭園になっております。たまにその周辺の白黒ハチワレ模様のネコがいて、そのネコを眺めるのにはまっております。まったく懐いてもらえず、ツンデレのツンしかありませんがそれまたネコの魅力なので仕方がないでしょう。気が向いたら写真を撮ったりしています。下の写真は昨年の秋頃のものす。工科大は花や木々が季節ごとに移り変わるので、それも楽しみの一つですね。

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さて、研究はというと私は乳がんの研究をしております。女性では11人に1人が乳がんになる可能性があります。この数は少ないと思いますか?それとも多いと思いますか?実は女性がかかるがんの中でNO.1というとても身近ながんなのです。乳がんが発生する仕組みや増殖する仕組み、そして治療する仕組みの鍵となっているのが『女性ホルモン』である“エストロゲン”とその作用の実行部隊である “エストロゲン受容体”というタンパク質です。

このような女性ホルモンは、元来はもちろん身体に良い働きをしています。例えば、子宮や乳腺などにおいて妊娠・出産に必要な身体の発達を促すのは代表的なエストロゲンの作用ですね。また、多くの女性が加齢によりエストロゲンが少なくなると、骨粗鬆症になることが知られています。これはエストロゲンには骨増強作用があるためです。では、このような身体に大切な作用をもたらすエストロゲンが、なぜ乳がんのリスクとなる諸刃の剣となるのでしょうか?

この謎を解き明かすためにエストロゲンの指令を実行するエストロゲン受容体の働きを研究しています。働き、といってもエストロゲン受容体のみを調べるわけではありません。例えば、会社ではプロジェクトに応じたメンバーでグループワークをすることがありますよね。また、みなさんが行う実習などでも、時にはグループ内で役割分担をすることがあるでしょう。細胞内ではヒトの社会 と同じように、何か機能を効率良く発揮する際に、目的に見合ったタンパク質群がグループ(複合体)を形成し、役割分担をしながら協調的に働くことがままあります。時には専門的な役割をもつタンパク質を招きいれて、臨機応変さを兼ね備えます。

エストロゲン受容体もタンパク質ですから、例外ではありません。エストロゲンからの指令を受け取ったエストロゲン受容体も、各々固有の機能をもったタンパク質群と 目的に見合った複合体を形成して活躍していると言われています。ですので、先にお話したエストロゲンの諸刃の剣となる作用を解明するに、正常な細胞やがん細胞あるいはがん細胞の種類で、エストロゲンと一緒に働くはタンパク質がどのように変化するのか?変化するとエストロゲンの指令はどのように実行されてしまうのか?ということを明らかにしたいと考えています。おそらくがん細胞ではまだ発見されていない、新しいエストロゲン受容体のパートナータンパク質や役割があるのではないでしょうか。そのようなタンパク質を発見して、がんをはじめとする疾患の新たな分子治療薬の開発に貢献していきたいと考えています。

こんなにエストロゲン受容体の話ばかりして何ですが、エストロゲン受容体と似たような構造をもつ受容体がヒトでは48種類ありそれぞれに対応する生理作用や疾患が存在します。男性ホルモン受容体もその一つですね。エストロゲン受容体の仕組みを知ることで、これらの多くの受容体に関わる生理作用や疾患の解明にも応用しながら研究を進めています。

随分と漠然な内容をお話しましたが、乳がんにおけるエストロゲン受容体の働きについて、具体的には『転写制御機構 』といったゲノム情報を“選択”する仕組みや、『DNA修復機構』といったゲノム情報を“維持”する仕組み、いずれの制御にも密に関わる『タンパク質分解制御機構』に着目して研究を進めています。もし興味があればお気軽にお声かけ下さいね。

ミライに乗った!

| 投稿者: 応用生物学部スタッフ

大学を卒業すると、企業への就職、大学院への進学など様々な進路があり、それぞれに対する準備が必要になります。東京工科大学では、企業でのインターンシップに加えて、各種産業分野での企業見学を実施しています。先日、国内エネルギー企業の最大手、JXTGエネルギー中央研究所を見学させていただきました。

この会社は、ENEOSガソリンとして有名ですが、次世代エネルギー、環境関連、バイオテクノロジーまで広範囲な研究開発をしています。見学の最後に、次世代エネルギーである水素ガスを利用した燃料電池を搭載した‘ミライ’に(敷地内ですが)乗せていただきました。見学者一同(引率の私も含めて)、その静かさとスムーズな加速大感動(!!)でした。なかなか体験できるものではありません!担当者の方には、開発のご苦労や企業の考え方など色々と教えていただきました。ありがとうございました。

就活はこれから本格的になっていきますが、参加者にはそれぞれ、感じるものがあったようです。

Mirai

ミライ!!

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