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皮膚癌の発生を抑制するメカニズム

応用生物学部 疾患ゲノム制御研究室の宇井彩子です。この度、浜松医大の丹伊田浩行准教授のグループと共同で、皮膚癌の発生を抑制している新たなメカニズムを明らかにしました。本研究は科学誌Natureの姉妹紙であるNature Communicationsに掲載されました。

 

【発表雑誌】

Nature Communications

 

【タイトル】

Phosphorylated HBO1 at UV irradiated sites is essential for nucleotide excision repair

 

【著者】

Niida, H*., Matsunuma, R., Horiguchi, R., Uchida, C., Nakazawa, Y., Motegi, A., Nishimoto, K., Sakai, S., Ohhata, T., Kitagawa, K., Moriwaki, S., Nishitani, H., Ui, A., Ogi, T., Kitagawa, M

 

【内容】

私達の細胞は紫外線などによりDNAに傷を受けると、DNA修復機構がDNAの傷を修復することにより、皮膚癌などを防いでいます。今回の論文では、ヒストンのアセチル化を行う酵素HBO1が、皮膚癌などを生じる色素性乾皮症の原因遺伝子XPC等のDNA修復の機能を促進することにより、皮膚癌などを抑制するという新たなメカニズムを発表しました。

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映像収録ロケをよく見かけると思っていたら、、、

先端食品コースの西野です。

 

 本大学敷地内で生活していると、映画やドラマのロケ風景をよく見かけます。最近、インターネットを見ているとAERA dot.の記事に「ドラマや映画のロケ地になった大学ランキング」というものがありました(2017/7/4 更新)。それによると、本学は堂々の3位にランクインしていました(「大学ランキング2018」(朝日新聞出版)による)。なるほど、よく見かけるはずです。

 

ロケの現場では、たくさんの人が集まり、カメラが回るので目立ちます。ロケをすることは教員といえども、当日にしかわからないので、ロケ時やその後に「○○の収録があったらしい」との噂が流れてきます。

 

八王子キャンパスで収録されたことのある代表的なドラマには、「ブラックジャックによろしく」、「医龍」、「視覚探偵日暮旅人」があります。

 

「医龍」では「片柳研究所棟」が「L&P ホスピタル(LOVE and PEACE HOSPITAL」なる病院に変身しました。写真は上が通常、下が変身後の研究所棟の入口です。収録当日は、入口以外に1Fホールも受付に、2~3Fも病院らしく変身していました。

 

また、特撮では「仮面ライダー シリーズ」の実績が多いようです。八王子キャンパスで地球の平和を守ってくれています。

 

 テレビ番組だけではなく、2015年にはSKE48の「今夜はJoin us!」という曲のMVが収録されました。八王子キャンパスの片柳研究所棟の中に興味のある人は、このMVを見てください。歌っているところは、1Fのホールです。その他のショットにも見慣れた場所があります。オープンキャンパスに来られるかたがありましたら、その場所を探してみるのも面白いかもしれません。この収録は、夜に行われていて、私が帰るときに「何やら、すごいセットが組まれ、ピカピカ光っているぞ。これはただ事ではないな。」と感じたことを覚えています。

 

 このように、よくロケに使用される、きれいなキャンパスですので、オープンキャンパスや学園祭の際に是非御来学ください。ちなみに、これから八王子で開かれるオープンキャンパスは86日(日)、827日(日)、学園祭は108日、9日を予定しております。

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上:いつもの片柳研究所棟(片柳研究所、東京工科大 セラミック複合材料センター、バイオナノテクノロジーセンターの文字が見える) 下:わずか数時間で「L&P HOSPITAL」に変身した研究所棟

 

1年生頑張っています!

先端食品コースの阿部です。

 

79日(日)に八王子市教育委員会と東京八王子プロバスクラブが主催する「宇宙の学校」が本学で開催されました。「宇宙の学校」とは実際の宇宙に関することだけでなく、日常で起きている現象を実験や工作を通じて、子供たちに理解してもらうプログラムです。

 

本学部の1年生はサービスラーニングの体験として、本プログラムに参加しています。普段、1年生は「教わる」側ですが、このプログラムでは、午前中に実験や工作に関する指導を受け、午後には来場した子供たちとそのお父さん(あるいはお母さん)にその実験や工作を「教える」側(先生)になります。人に何か教えるというのは、その内容をしっかりと理解し、相手に伝えなければいけないため、なかなか難しいものです。さらに、宇宙の学校では子供と大人両方同時に教えなければならず、コミュニケーション能力も求められます。

 

今回は「大気圧を体感する」と「熱気球を作って打ち上げる」といった内容で、BSの学生にとってはやや馴染みが薄く心配しましたが、学生たちは午前中の講習をしっかり受け(写真1)、午後にはその成果を十分に発揮してくれました。(写真2,3)本プログラムに参加した子供たちも大変喜んでおり、学生たちも教えることの難しさとそれをやりきった達成感を感じてくれたようで、双方にとって非常に充実した1日だったと思います。

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八王子市教育委員会の皆様、今度は「かまぼこの学校」の開催をぜひ工科大でしていただけるよう、期待しています!

太陽がまぶしい季節になってきました

東京工科大学・応用生物学部先端化粧品コース、光老化研究室の正木 仁です。

 

皆さん、太陽がまぶしい季節になってきました。サンケアーはしっかりしていますか? サンケアー製品のSPFPAの意味は知っていますか? SPFはサンバーン(太陽によるやけど:赤くなるやつ)を防御する目安ですね。PAは、皮膚の老化を加速するUVAの防御についての目安です。

 

さて、太陽にあたると日焼けはしなくても肌の表面が酸化されていきます。正しくは、肌の表面にある角層細胞という細胞のタンパクが酸化されてカルボニルタンパクができます。

 

最近の研究では、カルボニルタンパクは肌の保湿機能を低下させることが分かってきました。酸化反応は肌にダメージを与えます。抗酸化剤ビタミンCやビタミンEを摂取して夏を乗り切りましょう。

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ハワイが良かった・・・

生命科学・環境コースの吉田です。先週(6/28-30)、東京ビッグサイトで開催されたBIO tech 2017に参加しました。BIO techとはバイオ関連企業や大学などが先端バイオ技術を一堂に出展する展示会です。本研究室からは癌のマーカーとなるメチル化DNAを簡単に測定する技術を発表致しました。

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ポスター発表では研究室の学生達にも発表して頂きました。専門分野が異なる人達に自分の研究を理解してもらうには、説明しながらその人の反応を確認し、話し方を変えていく必要があります。これは就職活動の際にも求められる能力です。ポスター発表には様々な業界の方が来てくれたので、学生達にとっては非常に良い経験になったと思います。

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このブログは面白いですね。多田先生がハワイに行っていること柴田先生は黄色チームが好き佐藤淳先生はカブト虫好き、ということはこのブログで知りました。私も2005年にハワイで開催された国際学会(Pacifichem 2005)に大学院生の時に参加しましたが、ハワイは楽しいですよ。この学会は5年おきに開催されるので、次は2020年です。つまり、現在の1, 2, 3年生が4年生、大学院生1, 2年生の時になります。3年後ハワイに行くために英語や研究を頑張る!というのもいいかもしれません。

 

ちなみに矢野先生はPacifichem 2015に参加されているようです(過去のブログ)。

学会発表です、決してバカンスではありません

 

応用生物学部 植物工学研究室の多田です。

 

624から26日までアメリカの植物科学会に参加しました。会場はハワイです。下の写真は、会場のハワイコンベンションセンターとポスター発表の様子です。皆さんは学会というとネクタイとスーツでの発表を思い浮かべるかもしれませんが、リゾートでの学会は短パンとTシャツという参加者も多いです。ハワイではアロハシャツを着た参加者も多かったです。また、ポスター発表はビールなどを飲みながら口を滑らかにして行われます。

 

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ハワイは常夏で日差しは強いですが、日本より湿度が低いので過ごしやすく、風が吹いても何故か砂埃が舞い上がらない不思議で快適な空間です。食べ物もおいしく(高いですが)、またいつか学会が行なわれることを期待しています。国際学会は有名な観光地で行われることも多く、今回は学生を連れて行っていませんが、よい成果が出せれば学生でも海外で発表できますよ。

 

学会では30のテーマ(研究分野)に関する150題の口頭発表と約900題のポスター発表がありました。口頭発表は座長に招待された講演者だけですので、私はポスター発表を申込みました。しかし、ポスター発表者の中から座長が選ぶ短い口頭発表の対象(各セッションで1名以内、今回は計24名)に選ばれましたので、口頭発表も行いました。内容は、ソナレシバという耐塩性の強い植物のもっているカリウムトランスポーター(耐塩性に関与するカリウムを取り込むタンパク質)というタンパク質の機能についてです。この遺伝子を導入した植物はカリウムの吸収能力が向上することを世界で初めて確認しており、今回の発表ではこの点が注目されました。

 

多田    

 

 

黄色は最強であるという話

応用生物学部 化粧品材料化学研究室の柴田です。

 

私たちの研究室では、合成色素に代えて天然色素を化粧品に使用するための研究をおこなっています。

 

古代は天然色素だけで化粧がされていたわけですが、現代のメイク化粧品のレベルを考えると、合成色素を用いないで満足のいくような綺麗な色味にするのは不可能です。私たちの研究室では、花や果実に含まれているアントシアニンやカロテンという色素類を改質することで、口紅に必要な赤・オレンジ・黄色が鮮やかに発色し、かつ時間が経っても色褪せをおこさない色素にする研究を進めています。

 

色素分子は金属イオンと結合したり、分子同士が会合したりすることで、色が変化します。これは色素が特異的に吸収する光の波長が変化するためで、緑色に見える波長の光を特異的に吸収する性質をもたせると、鮮やかな赤色の色素が得られます。我々はこのような性質を制御することで、合成の口紅用色素に負けない性能を目指しています。

 

ところでプロ野球セントラルリーグには、チームカラーが赤・オレンジ・黄色という、ちょうど私たちが研究している色素の色と一致している球団たちがあります。波長の短い光はエネルギーが高いので、3つの色の光のエネルギーは、黄>オレンジ>赤の順番です。つまりこの順に強いチームであり、黄色いチームが優勝することには、科学的必然性があるといえます。という話を学生に語っているのですが、横浜在住の学生は、青い光の方が波長がより短くエネルギーが高いと主張しています。まあ、そうですけど・・・

 

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(写真)私は目標としている合成色素の性能を確認するため、野球場に足繁く通って、黄色い風船や応援団の旗の色を確認しています。あくまで研究のためです。

 

中国化粧品会社の訪問団が八王子キャンパスに来ました。

5月31日に約70名の中国の化粧品会社の研究員が日本の大学での化粧品分野の研究を知るために本学に見学に来ました。これは日中化粧品国際交流協会のイベントのひとつとして行われました。先端化粧品コースからは私がスキンケア、岩渕先生がスカルプケアの講演をしました(写真1)。講演後は、最新の設備があるナノテクセンターや日本庭園等を案内しました。中国の化粧品市場はすでに日本の化粧品市場を上回っています。2時間程度の滞在にも関わらず、八王子キャンパスまで来られたことから、日本のみならず中国の化粧品会社の方たちも私たちが行っている化粧品の教育研究に非常に関心があることが推察できます。本学の先端化粧品コースは、6つの研究室があり、多くの企業と共同研究をしています。

オープンキャンパスで研究室を公開しているので、ぜひ見学に来てください。

Photo_7                                              写真1 講演の様子

写真25月に沖縄で第71回日本栄養・食糧学会が開催されたときの写真です。化粧品の研究のほかに肌に良い食品の研究も行っています。

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                                           写真2 沖縄の海

 

先端化粧品コース 前田憲寿

質量作用の法則って、何か変じゃないですか?

 

化学反応 aA + bB cC + dD が化学平衡に達したとき、各成分の濃度[ ]の間の比

[C]c[D]d / [A]a[B]b = K は温度、圧力だけによる定数となる。これを質量作用の法則といい、Kを平衡定数という。上記の式ではどこにも質量が関与していませんよね。それなのになぜ質量作用の法則というのでしょうか。

 

質量作用の法則はlaw of mass actionの日本語訳です。もうお気づきになったと思いますが、どうやらmassの日本語訳を質量としたのでしょう。Massには質量という意味がありますがそれだけではありません。多人数が一斉に行う体操・ダンスなどをマス・ゲームという通り、集団という意味があります。どうやら誤訳しているのではないかと考えられます。現象から考えて質量作用の法則というよりは集団作用の法則の方が良いと思いますが、如何でしょうか。

 

応用生物学部 梶原

 

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卒業生が遊びに来てくれました!

生命科学・環境コースの吉田です。今週水曜日に本研究室の卒業生、寺坂さんが研究室に遊びに来てくれました。寺坂さんは卒業後、ミドリムシで有名なユーグレナに就職されました(ミドリムシはではない!と力説されておりました)。現在、研修中のようですが東京だけでなく、石垣島などでもお仕事をされたようです。現在、多くの4年生は就職活動中ですが、寺坂さんから様々なアドバイスを頂くことができました。卒業生から直接話を聞けたということは大変貴重な経験になったと思います。また、寺坂さんが卒業研究で実施したDNAの四重鎖の機能解析に関するディスカッションをすることができ、私も非常に楽しかったです。夜は新たに研究室に配属になった3年生の歓迎会を兼ねて一緒に八王子で食事をしましたが、楽しすぎて写真を撮ることを忘れました・・・。

教員にとって卒業生が研究室に遊びにきてくれることは非常に嬉しいことです。応用生物学部の卒業生の皆様、機会がありましたら出身研究室に遊びに来てくださいね。ちなみに、8/1119時から応用生物学部の研究室が入っている片研がプロジェクションマッピングされますよ!

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