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中国化粧品会社の訪問団が八王子キャンパスに来ました。

5月31日に約70名の中国の化粧品会社の研究員が日本の大学での化粧品分野の研究を知るために本学に見学に来ました。これは日中化粧品国際交流協会のイベントのひとつとして行われました。先端化粧品コースからは私がスキンケア、岩渕先生がスカルプケアの講演をしました(写真1)。講演後は、最新の設備があるナノテクセンターや日本庭園等を案内しました。中国の化粧品市場はすでに日本の化粧品市場を上回っています。2時間程度の滞在にも関わらず、八王子キャンパスまで来られたことから、日本のみならず中国の化粧品会社の方たちも私たちが行っている化粧品の教育研究に非常に関心があることが推察できます。本学の先端化粧品コースは、6つの研究室があり、多くの企業と共同研究をしています。

オープンキャンパスで研究室を公開しているので、ぜひ見学に来てください。

Photo_7                                              写真1 講演の様子

写真25月に沖縄で第71回日本栄養・食糧学会が開催されたときの写真です。化粧品の研究のほかに肌に良い食品の研究も行っています。

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                                           写真2 沖縄の海

 

先端化粧品コース 前田憲寿

質量作用の法則って、何か変じゃないですか?

 

化学反応 aA + bB cC + dD が化学平衡に達したとき、各成分の濃度[ ]の間の比

[C]c[D]d / [A]a[B]b = K は温度、圧力だけによる定数となる。これを質量作用の法則といい、Kを平衡定数という。上記の式ではどこにも質量が関与していませんよね。それなのになぜ質量作用の法則というのでしょうか。

 

質量作用の法則はlaw of mass actionの日本語訳です。もうお気づきになったと思いますが、どうやらmassの日本語訳を質量としたのでしょう。Massには質量という意味がありますがそれだけではありません。多人数が一斉に行う体操・ダンスなどをマス・ゲームという通り、集団という意味があります。どうやら誤訳しているのではないかと考えられます。現象から考えて質量作用の法則というよりは集団作用の法則の方が良いと思いますが、如何でしょうか。

 

応用生物学部 梶原

 

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卒業生が遊びに来てくれました!

生命科学・環境コースの吉田です。今週水曜日に本研究室の卒業生、寺坂さんが研究室に遊びに来てくれました。寺坂さんは卒業後、ミドリムシで有名なユーグレナに就職されました(ミドリムシはではない!と力説されておりました)。現在、研修中のようですが東京だけでなく、石垣島などでもお仕事をされたようです。現在、多くの4年生は就職活動中ですが、寺坂さんから様々なアドバイスを頂くことができました。卒業生から直接話を聞けたということは大変貴重な経験になったと思います。また、寺坂さんが卒業研究で実施したDNAの四重鎖の機能解析に関するディスカッションをすることができ、私も非常に楽しかったです。夜は新たに研究室に配属になった3年生の歓迎会を兼ねて一緒に八王子で食事をしましたが、楽しすぎて写真を撮ることを忘れました・・・。

教員にとって卒業生が研究室に遊びにきてくれることは非常に嬉しいことです。応用生物学部の卒業生の皆様、機会がありましたら出身研究室に遊びに来てくださいね。ちなみに、8/1119時から応用生物学部の研究室が入っている片研がプロジェクションマッピングされますよ!

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八丈島で植物採集

八丈島に行ってきました。日本各地の海岸からシバなどの野生植物を採取して、DNA配列を調べて進化の過程を明らかにするとともに、耐塩性の仕組みや程度を調べています。今回は地球の歴史の中で大陸と地続きになったことがない伊豆諸島の八丈島の植物を採集してきました。本州と違う植生が期待されました。

 

 海岸線まで溶岩ばかりで、最近固まったように見えるくらいにマグマが流れた模様が残っていています。天然の海岸には砂浜はほとんどなく、岩に張り付いて生育できるタイトゴメ、ハマギク、テルハノイバラ、ハマヒルガオなどを採集しましたが、メインに調べているシバはほとんどありませんでした。唯一、崖に生えていたシバらしき植物をひとつ採集できたので、これからDNAを解析して耐塩性なども調べます。

 

 八丈島の名物は、「アシタバ」というほろ苦い植物や「くさや」という名前のとおり臭い魚の干物があります。昔ながらのくさやはさすがに臭いがきついので、土産用のややマイルドなくさやを買いました。ジャージー牛乳のヨーグルトやアイスがおいしかったです。植物の採集や学会では、その土地のおいしいものを食べることも(が?)楽しみです。

 

生命科学・環境コース 多田雄一

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バイオ医薬品の研究もいいけど、カブトムシも・・・ね。

 東京工科大学・応用生物学部医薬品コース、生物創薬研究室の佐藤 淳です。日頃は自然免疫で活躍するタンパク質であるラクトフェリンに注目して、そのバイオ医薬品としての開発を、日夜、学部学生や院生と一緒に進めています。今年はその成果をBiotech 2017で発表いたします(629() 13:10 13:40。ご興味が有りましたら、聞きに来てください。

 

 それとは別に、今年も昨年に続き、夢ナビの講義ライブで高校生にバイオ医薬品研究の魅力をお話しします (722() 14:20 14:50)

 

 昨年の夢ナビ講義ライブでご紹介しましたが、自然いっぱいの八王子キャンパスでは、カブトムシやクワガタがいっぱいとれます。昨年捕獲して、大学院生が飼育していたカブトムシは産卵しました。その卵が孵って現在、サナギまで成長しました。脱皮まではあと少しです。今年も昆虫採集の暑い夏が来る・・・・・バイオ医薬品研究とともに・・・先生も学生も熱いですよ。

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大学で化粧品の勉強をするということ

 本学の応用生物学部には、先端化粧品コースという、全国でも珍しい化粧品の最先端を勉強するためのコースが設置されています。このコースに進学してくる学生さんは、将来、化粧品業界や美容業界などで働きたいと考えている人が多く、専門講義や学生実験、そして卒業研究でも現在化粧品分野で最先端のトピックスを勉強します。そして多くの卒業生は実際に化粧品企業や関連業種に就職して、研究、企画、開発、製造、品質管理、営業と様々な仕事をしています。

 

 化粧品の勉強って何があるの?と思うかもしれませんが、実はそうとう間口の広いことを学生は学んでいます。様々な新素材の開発や評価、その基盤となる皮膚や毛髪の生物学に関する分子生物、生化学、細胞研究、日焼けによる障害を防ぐ抗酸化物質などの研究、化粧品の処方研究、髪の色や顔の皮膚を美しく感じさせる心理学的研究など、多面的な視点があります。

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 昨日(531日)から3日間、CITE Japan 2017という化粧品産業技術展がパシフィコ横浜の大展示場で盛大に開催されていて、私も参加してきました。化粧品に使う新たな乳化剤やきれいな容器やパフ、新しい皮膚計測の機器まで、多くの新製品が展示されている中に、私の研究室で行っている研究に近い、皮膚や髪の細胞の活性を調節する作用をもつ化粧品素材なども出展されており(写真)、会場は初日だけでも6千人程(事務局調べ)の人たちの熱気に包まれていました。

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 皆さんは大手薬局チェーン店などで毎月いくら買い物をしていますか?そのうち何パーセントが「医薬品」ですか?医薬品以外のものは、実はかなりの割合が化粧品と分類される製品です。従って、この産業界は相当大きなマーケットをもっていることがわかります。将来自分がどんな仕事をしているかイメージできない人は、就職先の候補として、考えてみても良いかもしれませんね。

 

応用生物学部 先端化粧品コース・大学院バイオニクス研究科

 

細胞制御研究室 今村 亨

 

 

 

「兄貴刺す」? いや,「アニサキス」です

 こんにちは,応用生物学部の藤沢です.そろそろ暑い季節が近づいてきました.皆さん,いかがお過ごしでしょうか?さて,ここで問題です.この写真はなんだと思いますか?

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 実はこれ,兄貴刺す,じゃなくてアニサキスという寄生虫です.サバやアジなどに寄生して食中毒を引き起こす厄介な寄生虫で,経験したことのある本学部の第一期生によると,その激烈な痛みはすさまじく,34時間はのた打ち回るとのことです(ウワァ・・・).最近巷間でも流行っているとのことで,皆さんもその名前を聞いたことがあるかもしれません.

 

 そのアニサキスですが,紫外線を照射してやると,ご覧の様に「光る!」のです.この方法を用いてアニサキスを検出するキットも開発されています.では,なぜ光るのでしょうか?

 

 アニサキスは死ぬと自家蛍光物質であるリポフスチンという物質が生成し,これが光る原因とされています.このリポフスチンは過酸化脂質やタンパク質などからなる色素で,いわば酸化で生じたゴミのようなものです.

 

 そこで,アニサキスをすりつぶし,電気泳動装置で分析してみました!

ちょっと見え難いのですが,赤矢印の部分にうっすらと光るバンドが見えると思いますが,これがリポフスチンと思われるものです.

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 蛍光は検出感度が高いため,このように蛍光を発する色素は,バイオの世界では重要なツールとして利用されます.もしかしたら皆さんの身の回りの生き物にも蛍光を発するものがいるかもしれません.夏の夜の暇つぶしにブラックライトを片手に探してみてはいかがでしょうか?

コンピュータで生物学

皆さん、はじめまして。2017年4月に応用生物学部に着任しました土井といいます。私はこちらでバイオインフォマティクス研究室という研究室を立ち上げています。バイオインフォマティクスというのは日本語でいうと生命情報学とか生命情報科学と訳されることもあります。簡単に言うとコンピュータで生物学のデータを解析したり、そのためのツールを開発したりするのが研究内容になります。
生物学というと、白衣を着て試験管を使って何らかの実験を行っているというのが皆さんのイメージだと思われます。実際、こちらの応用生物学部のホームページでも使用されている写真はほとんどが白衣を着て何らかの実験をしている風景となります。このイメージとは私の研究はかなり違い、パソコンの前にいるのが普段の研究風景となります。

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大量のデータが得られるようになった現在、コンピュータの力は生物学でも重要なものになっています。また、こちらで私は医薬品コースに所属していますが、創薬にもコンピュータの力は欠かせないものとなっていきています。そのような生物学もみなさんに知ってもらえればと思っています。

応用生物学部 土井晃一郎

日本発のALS治療薬

脳梗塞の治療薬であるエダラボンは世界唯一のフリーラジカル消去薬として有名ですが,20156月にALS治療薬として日本で追加認可されました.201755日には米国でもALS治療薬として認可されました.1990年から開発に関係してきた者として大きな喜びです.

 

ALS治療ではフリーラジカル消去よりも炎症時にできるペルオキシナイトライトという活性種の消去が重要と考えています.よろしければ小生の総説https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcbn/60/1/60_16-63/_articleをごらんください.

 

応用生物学部  山本順寛

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将来薬に携わる仕事をしたい人のために

 

薬価が高いので最近話題となったオプジーボはがん免疫療法剤で、代表的なバイオ医薬品です。免疫療法とは免疫のしくみ(免疫機能)を利用したもので、患者さん自身のがんを攻撃する機能を高める薬剤として、20147月に承認認可されました。医薬品売上高トップ10の内7製品がバイオ医薬品です。このようにバイオ医薬品は注目を集めています。

 

薬に興味があり、将来薬に携わる仕事をしたいと考えている人がいると思います。薬学部に進学して、薬剤師の免許を取得するのが良いと思っていることでしょう。これは正解の一つとして間違いありません。しかしながら薬学部に進むことが唯一の答えではありません。というのは、製薬業界は薬学部出身の人だけで成り立っているわけではないからです。新しい薬が世の中に出てくるまでには研究開発、安全性の確認、認可、営業と多くの過程があります。例えば研究開発だけをとっても、薬学部出身者以外に、農学部や工学部、理学部出身の研究者が多くいます。また、営業は多くが薬学部出身以外の人です。すなわち、薬学部以外でも薬に携わる仕事ができます。

 

応用生物学部では昨年から新しいコースとして、医薬品コースを新設しました。このコースの特長は、オプジーボなどのバイオ医薬品を中心とした教育及び研究開発をしていることです。卒業生の多くはもうすでに、薬の開発やMR(技術営業)CRO(治験業務受託業)で活躍しています。将来薬にたずさわる仕事がしたい人の教育を行っていますので、是非ホームページで医薬品コースを調べてみて下さい。

 

応用生物学部 梶原

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