▲ ページトップへ

コンピュータで生物学

皆さん、はじめまして。2017年4月に応用生物学部に着任しました土井といいます。私はこちらでバイオインフォマティクス研究室という研究室を立ち上げています。バイオインフォマティクスというのは日本語でいうと生命情報学とか生命情報科学と訳されることもあります。簡単に言うとコンピュータで生物学のデータを解析したり、そのためのツールを開発したりするのが研究内容になります。
生物学というと、白衣を着て試験管を使って何らかの実験を行っているというのが皆さんのイメージだと思われます。実際、こちらの応用生物学部のホームページでも使用されている写真はほとんどが白衣を着て何らかの実験をしている風景となります。このイメージとは私の研究はかなり違い、パソコンの前にいるのが普段の研究風景となります。

Photo

 

大量のデータが得られるようになった現在、コンピュータの力は生物学でも重要なものになっています。また、こちらで私は医薬品コースに所属していますが、創薬にもコンピュータの力は欠かせないものとなっていきています。そのような生物学もみなさんに知ってもらえればと思っています。

応用生物学部 土井晃一郎

日本発のALS治療薬

脳梗塞の治療薬であるエダラボンは世界唯一のフリーラジカル消去薬として有名ですが,20156月にALS治療薬として日本で追加認可されました.201755日には米国でもALS治療薬として認可されました.1990年から開発に関係してきた者として大きな喜びです.

 

ALS治療ではフリーラジカル消去よりも炎症時にできるペルオキシナイトライトという活性種の消去が重要と考えています.よろしければ小生の総説https://www.jstage.jst.go.jp/article/jcbn/60/1/60_16-63/_articleをごらんください.

 

応用生物学部  山本順寛

Edaravone_5

将来薬に携わる仕事をしたい人のために

 

薬価が高いので最近話題となったオプジーボはがん免疫療法剤で、代表的なバイオ医薬品です。免疫療法とは免疫のしくみ(免疫機能)を利用したもので、患者さん自身のがんを攻撃する機能を高める薬剤として、20147月に承認認可されました。医薬品売上高トップ10の内7製品がバイオ医薬品です。このようにバイオ医薬品は注目を集めています。

 

薬に興味があり、将来薬に携わる仕事をしたいと考えている人がいると思います。薬学部に進学して、薬剤師の免許を取得するのが良いと思っていることでしょう。これは正解の一つとして間違いありません。しかしながら薬学部に進むことが唯一の答えではありません。というのは、製薬業界は薬学部出身の人だけで成り立っているわけではないからです。新しい薬が世の中に出てくるまでには研究開発、安全性の確認、認可、営業と多くの過程があります。例えば研究開発だけをとっても、薬学部出身者以外に、農学部や工学部、理学部出身の研究者が多くいます。また、営業は多くが薬学部出身以外の人です。すなわち、薬学部以外でも薬に携わる仕事ができます。

 

応用生物学部では昨年から新しいコースとして、医薬品コースを新設しました。このコースの特長は、オプジーボなどのバイオ医薬品を中心とした教育及び研究開発をしていることです。卒業生の多くはもうすでに、薬の開発やMR(技術営業)CRO(治験業務受託業)で活躍しています。将来薬にたずさわる仕事がしたい人の教育を行っていますので、是非ホームページで医薬品コースを調べてみて下さい。

 

応用生物学部 梶原

1_2

里山の端午(たんご)を祝うイワウチワ -三方倉山探訪記-

 ゴールデンウイークは毎年、春スキーか、もしくは登山(ハイキングといった方が正確かもしれない)をすることが私ら夫婦の慣習となっている。仙台に家を構えているため、東北の山に登ることが多いが、この時期は、千mを超える東北の山々には雪がまだまだ多く残っており登山には不向きな感がある。そのため登山シーズンの最初は、手軽に登れる標高の低い里山を好んで登ることが多い。

 

 今年のゴールデンウイークは、仙台市の南西、仙台市太白区と川崎町の境に位置する「三方倉山(さんぽうくらやま)」に登った。三方倉山は、我が家から車で1時間程走った、二口渓谷の玄関口に位置する端正な三角形の形をした標高971mの山である。この山は私ら夫婦にとっては初めての山である。それは、この山の登山道が作られたのが10年前と最近であり、今年ガイドブックを見て初めてその存在を知った。 

 

登山口そばにある二口キャンプ場の駐車場に車を停めた後、二口沢を渡り三方倉山に登り始めた。登山道は、ブナ平コースとシロヤシオコースがあり、山を一周できるようになっている。今回は、ブナ平コースを登りに選ぶことにした。登山道に入り、まず目にしたのは、道の両脇にイワウチワが咲いていることであった。イワウチワは、イワウメ科イワウチワ属の多年草で、葉の形状がうちわに似た形状であることからこう呼ばれている。本州では中国地方から北域の広葉樹林帯でよく見られる花であり、その花弁は3㎝程の大きさで薄紅色を呈するとてもかわいらしい花である。イワウチワは、これまで見たことのない数でブナ林の中で増えていき、我々を迎えてくれた。

 

ブナ林を過ぎると、目の前に柱状節理の岸壁が現れた。これが本当に天然の産物なのかと目を疑うほどに、まるで城の石垣を思わせるように四角い石が整然と並んでそびえたっていた。自然とは何て偉大な創造者なのかと、あらためて驚かされた。柱状節理の岩壁に沿って標高差200mの急な傾斜を、汗をかきながら登り終えるとふいに白い残雪が現れた。この時期としては気温が高く暑い中、残雪の上を吹き抜ける風はとても心地よかった。登山口から約2時間の歩きで頂上にたどり着いた。山頂は小さな広場で樹木が広がり展望はきかなかったが、木立の間から、北側には台形の頂をした大東岳が、また南側には山頂に雪を抱いた蔵王連峰を見ることができた。

 

下りは、シロヤシオコースを歩くことにした。ガイドブックでは、シロヤシオがたくさん咲いている場所と書かれていたので、期待しながらつづら折りを下った。シロヤシオは5月初旬からが開花となっていたが、残念ながらシロヤシオの白い花を見つけることはできなかった。しかし、思わぬサプライズが我々を待っていた。斜面一帯をカタクリとイワウチワが競演し花畑を作っていた。我々はその姿に圧倒され「素晴らしい」しか声が出なかった。仙台市に30年以上住んでいるが、市内にこんなに美しい里山があることを知らなかったことに驚きを隠しきれなかった。この群落は数100mにも続き、我々は何度もシャッターを押してこの花畑の光景をカメラに収めた。1時間半ほど下山してスタート地点の登山口に戻ったが、このような素晴らしい里山に登山道を整備してくれたボランテイアの方々にあらためて敬意を表したい。

 

里山は、場所によって当然景色は変るが、植生も異なる。これまで宮城県内やその近県でカタクリや水芭蕉、ニリンソウが群落する里山を見てきたが、それに匹敵する感動を再び得て、里山の奥深さを再認識した登山であった。

 

応用生物学部 遠藤泰志

 

1                                登山口から見た三方倉山

 

2_2                                           石垣のような柱状節理

 

3                                  カタクリとイワウチワの群落

 

 

 

新学期が始まってもうじきひと月になります

応用生物学部 秋元です。

 

新学期が始まってもうじきひと月になります。新入生のみなさんにとっては大学に慣れ友達も増えて大学生活が楽しくなり始めるころかと思います。大学の4年間は長いように感じるかもしれませんが、あっという間に過ぎてしまいます。勉強、サークル活動、遊びなど、限られた時間を大事に使って楽しく充実した学生生活を送ってほしいです。大学は、楽しもうと思って積極的に行動すると非常に楽しい場所にすることができますが、なにか楽しい事が起きるんじゃないかと期待して待っていても何も起きない場所でもあります。積極的に行動して楽しい大学生活を送って下さい。来週からG.W.です。もう予定は立てたでしょうか?

 

話は変わりますが、写真は、私が担当する1年生の授業の「生物・化学基礎実験Ⅰ」の様子で、約30人が一度に実験をしています。男女比は1:1くらいで、みなさん楽しそうに実験をしています。白衣の真新しい感じが1年生らしく初々しいです。実験が楽しいという気持ちを、4年生になるまで失わずにいてほしいと思います。

Dscn3922_2

冷やし中華始めました!


皆さん、こんにちは。生命科学・環境コースの吉田です。おっと、タイトルを間違えました。正しくは、Twitter始めました!です。一昨日から応用生物学部公式Twitterを始めましたので、ご興味があるかたは是非フォローをお願いします(ユーザー名は@bs_tut)Twitterでは応用生物学部の最新の研究成果などを発信していく予定です。

 

さて始めるといえば、4月ですよね。都心は桜が散り始めましたが、八王子キャンパスの桜は今が見頃です。この桜を見ていると、何か新しいことを始めたくなります。個人的には今年はこれまでと違う領域の研究を始めたいと考えております。私の主な研究テーマはガンを簡単に診断する方法を開発することですが、今年は抗ガン剤になる分子を作る研究にチャレンジしたいと考えています。

 

応用生物学部には医薬品コースというバイオ医薬品を開発する研究を主に行っているコースがあります。バイオ医薬品とは市販の風邪薬のように全身に行き渡って色々な所に作用する薬ではなく、ガンであれば、ガン細胞だけを殺す効果を持った薬です(主にタンパク質や核酸で構成されております)。現在、世界中で売れている薬の上位20品目の内、約半分はこのバイオ医薬品であることからも非常に注目されております。

 

医薬品コースの教員は製薬会社出身の方が多いので、医薬品コースの教員と共同研究でガンを対象としたバイオ医薬品開発にチャレンジしたいと考えております。私の夢は自分で開発したガン診断方法でガンを超早期に診断し、自分で開発したバイオ医薬品でガンを治療することです。大きすぎる夢かもしれませんが、チャレンジしなければ何も始まりません。皆様もこの4月から是非何かにチャレンジしてみてください!

 

吉田

 

170413__2_2

 

2017年度入学式(2017年4月4日)

201744日、蒲田キャンパスの新しい施設・片柳アリーナ(巨大な地下ホール!)で入学式が行われました。

 

新入生の皆さん、よく学び、友人をたくさん作って、充実した大学生生活を送ってください!

 

Photo

 

Photo_2


2016年度卒業式(2017年3月23日)

2017323日、八王子キャンパスの体育館で学位記授与式(卒業式)が行われました。

片柳理事長、軽部学長と来賓の方の挨拶をいただき、各学部、学科、専攻の代表に学位記(卒業・修了証書)が授与され、答辞が述べられました。


卒業生の皆さんが今後、それぞれの舞台で活躍されることを祈念します。

Photo

 

最近の出張講義(出前授業・模擬授業)2017年3月

応用生物学部教員による最近の出張講義を紹介します。
ご希望に沿った分野・テーマの講義を行います。 学校行事の進路指導の一環ではなくても、化学や生物、総合的な学習の1回として1クラスだけで授業することも可能です。
出張講義にかかる費用はすべて本学で負担します。出張講義を希望される方は、お気軽に大学広報課(メール:pr@stf.teu.ac.jp または、0120-444-903(フリーダイヤル))までご相談ください。遠地の高校でも前向きに検討しますのでご相談ください。
-----


佐藤淳 先生 3/13(月)東京都立高等学校

テーマ:生物工学の視点から医療品を創る

 

-----

温泉合宿で卒業論文審査会にそなえる

応用生物学部・教授の浦瀬です。

 

水環境工学研究室では,その卒業生の半数くらいが,浄水場や下水処理場の運転管理の仕事や環境監視のための水質や大気の分析の仕事に就いています。顕微鏡を覗き,フラスコを振っているバイオ系のイメージとは少し違う業界ですが,専門を生かせる職業です。ここ数年は,景気がよいためもあり,私たちの研究室では,大学院進学者を除いた就職希望者の100%の就職が決まっています。

 

そんな就職,そして,卒業の前には,卒業論文をまとめないといけません。卒業論文には審査会があり,そこでは,卒業論文の内容を,ひとりひとりが,パワーポイント(発表のためのパソコンソフト)を使って7分間で発表します。1年かけた研究ですから,7分では話しきれないほどのデータをどうやって話せばよいのか迷う人もいれば,ひたすら,どうやって,7分間耐えるかについて作戦を立てる人もいます。そんな作戦を立てるくらいなら,もっと研究を頑張ればよかったのに・・。

 

ここ数年は,審査会での発表の事前練習のために,研究室単位で合宿を1月下旬から2月上旬に実施しています。2016年は群馬の草津温泉,2017年は箱根小涌谷へ行きました。他の研究室の人たちが,発表練習のために大学で頑張っているところで,こちらは温泉というのも,なかなか優雅です。もちろん,温泉を楽しむだけではなく,ていねいな発表指導もしたつもりです。

16kst5_2

1486116611932

ところで,我々が昨年泊まった草津温泉のpHって,どのくらいか,みなさん知っているでしょうか。実は,pH2くらいの強い酸性です。一方,箱根は,「加水して,加温して,循環して,消毒して」という宿が多いようです(これはあくまで,一般論であって,宿によって風呂の方式は異なり,また,冬の箱根の静かな自然は魅力的で,源泉かけ流しのみに価値があるとは思わない)。さらに,「循環して,消毒して」のための水処理の会社もわたしたちの研究室の大事な就職先です。今年は,研究室の卒業生のうち,2名がこうした温浴施設の水質管理の企業に就職しました。生物や化学の知識は風呂にも生きています。

 

さらに詳しくは,水環境工学研究室のウェブサイトもご覧ください。

 

浦瀬太郎

«疾患ゲノム制御研究室(宇井研)の紹介