ご入学、ご進学おめでとうございます。

| 投稿者: 応用生物学部スタッフ

応用生物学部応用生化学研究室の横山です。
毎年3月20日くらいから、急にあわただしくなります。在学生ガイダンス、アドバイザー面談(学生との個別面談)、入学式、新入生ガイダンス、新入生学部交流会(歓迎会)などの行事が立て続けにやってくるからです。今日は、4月6日に行いました、新入生学部交流会についてちょっと紹介します。午前の部では、2年生上位入賞グループによる調査研究課題(PBL、Project Based Learning)のプレゼンテーションのあと、応用生物学部の教員紹介を兼ねたクイズ大会を行いました。某TV局が夏に行っている高校生クイズの○✕で解答するアレです。われわれのようなオジサン世代ですと、ウルトラクイズと言った方がわかりやすいかもしれません。何問かを連続正解して勝ち残った新入生には、図書カードのプレゼントが出ますので、新入生も本気モードです。ここでちょっと出題されたクイズを紹介します。読者の皆さんも一緒に考えてみてください。

問題1(松井先生出題を改変)
新しい微生物を発見すると自分で命名することができます。例えば、掘越さんが発見した微生物には、Pyrococcus horikoshii (パイロコッカス ホリコシイ)と名付けられています。

では、問題です。東京工科大学で発見された微生物に、Sulfolobus kokadaii (スルホロバス コウカダイ)と名付けられたものがある。○か✕か?

(答えと解説は、問題3のあと。)

問題2(加藤先生出題)
京都大学の山中先生が世界に先駆けて作製したiPS細胞ですが、小文字の「i」は、「iPhone」を真似たものである。○か✕か?

(答えと解説は、問題3のあと。)

問題3(横山、昨年出題)
高尾山は八王子市内にあり、世界一登山客が多い山です(年間260万人)。下の写真(A)、(B)のうち、一方は高尾山です。

Ky3

高尾山は、 (B)である。○か✕か?

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はじめまして

| 投稿者: 応用生物学部スタッフ

皆さん、はじめまして。岡田麻衣子です。今年の2月より矢野研究室の助教に着任致しました。新人とはいっても、昨年は実験講師として食品コースや化粧品コースの実習に参加させていただいておりました。それを縁に今でも声をかけてくれる学生さんが沢山いて、大変嬉しいことです。大学では講義や実習で学生の皆さんと交流することが多いと思いますが、ぜひ通りすがりにもお気軽に声をかけてもらえると嬉しいです。

そんな私の研究室以外の生息地は、主にフードコート前の庭園になっております。たまにその周辺の白黒ハチワレ模様のネコがいて、そのネコを眺めるのにはまっております。まったく懐いてもらえず、ツンデレのツンしかありませんがそれまたネコの魅力なので仕方がないでしょう。気が向いたら写真を撮ったりしています。下の写真は昨年の秋頃のものす。工科大は花や木々が季節ごとに移り変わるので、それも楽しみの一つですね。

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さて、研究はというと私は乳がんの研究をしております。女性では11人に1人が乳がんになる可能性があります。この数は少ないと思いますか?それとも多いと思いますか?実は女性がかかるがんの中でNO.1というとても身近ながんなのです。乳がんが発生する仕組みや増殖する仕組み、そして治療する仕組みの鍵となっているのが『女性ホルモン』である“エストロゲン”とその作用の実行部隊である “エストロゲン受容体”というタンパク質です。

このような女性ホルモンは、元来はもちろん身体に良い働きをしています。例えば、子宮や乳腺などにおいて妊娠・出産に必要な身体の発達を促すのは代表的なエストロゲンの作用ですね。また、多くの女性が加齢によりエストロゲンが少なくなると、骨粗鬆症になることが知られています。これはエストロゲンには骨増強作用があるためです。では、このような身体に大切な作用をもたらすエストロゲンが、なぜ乳がんのリスクとなる諸刃の剣となるのでしょうか?

この謎を解き明かすためにエストロゲンの指令を実行するエストロゲン受容体の働きを研究しています。働き、といってもエストロゲン受容体のみを調べるわけではありません。例えば、会社ではプロジェクトに応じたメンバーでグループワークをすることがありますよね。また、みなさんが行う実習などでも、時にはグループ内で役割分担をすることがあるでしょう。細胞内ではヒトの社会 と同じように、何か機能を効率良く発揮する際に、目的に見合ったタンパク質群がグループ(複合体)を形成し、役割分担をしながら協調的に働くことがままあります。時には専門的な役割をもつタンパク質を招きいれて、臨機応変さを兼ね備えます。

エストロゲン受容体もタンパク質ですから、例外ではありません。エストロゲンからの指令を受け取ったエストロゲン受容体も、各々固有の機能をもったタンパク質群と 目的に見合った複合体を形成して活躍していると言われています。ですので、先にお話したエストロゲンの諸刃の剣となる作用を解明するに、正常な細胞やがん細胞あるいはがん細胞の種類で、エストロゲンと一緒に働くはタンパク質がどのように変化するのか?変化するとエストロゲンの指令はどのように実行されてしまうのか?ということを明らかにしたいと考えています。おそらくがん細胞ではまだ発見されていない、新しいエストロゲン受容体のパートナータンパク質や役割があるのではないでしょうか。そのようなタンパク質を発見して、がんをはじめとする疾患の新たな分子治療薬の開発に貢献していきたいと考えています。

こんなにエストロゲン受容体の話ばかりして何ですが、エストロゲン受容体と似たような構造をもつ受容体がヒトでは48種類ありそれぞれに対応する生理作用や疾患が存在します。男性ホルモン受容体もその一つですね。エストロゲン受容体の仕組みを知ることで、これらの多くの受容体に関わる生理作用や疾患の解明にも応用しながら研究を進めています。

随分と漠然な内容をお話しましたが、乳がんにおけるエストロゲン受容体の働きについて、具体的には『転写制御機構 』といったゲノム情報を“選択”する仕組みや、『DNA修復機構』といったゲノム情報を“維持”する仕組み、いずれの制御にも密に関わる『タンパク質分解制御機構』に着目して研究を進めています。もし興味があればお気軽にお声かけ下さいね。

ミライに乗った!

| 投稿者: 応用生物学部スタッフ

大学を卒業すると、企業への就職、大学院への進学など様々な進路があり、それぞれに対する準備が必要になります。東京工科大学では、企業でのインターンシップに加えて、各種産業分野での企業見学を実施しています。先日、国内エネルギー企業の最大手、JXTGエネルギー中央研究所を見学させていただきました。

この会社は、ENEOSガソリンとして有名ですが、次世代エネルギー、環境関連、バイオテクノロジーまで広範囲な研究開発をしています。見学の最後に、次世代エネルギーである水素ガスを利用した燃料電池を搭載した‘ミライ’に(敷地内ですが)乗せていただきました。見学者一同(引率の私も含めて)、その静かさとスムーズな加速大感動(!!)でした。なかなか体験できるものではありません!担当者の方には、開発のご苦労や企業の考え方など色々と教えていただきました。ありがとうございました。

就活はこれから本格的になっていきますが、参加者にはそれぞれ、感じるものがあったようです。

Mirai

ミライ!!

卒業生への手紙

| 投稿者: 応用生物学部スタッフ

3月20日。あいにくの雨模様で、この間までの暖かさがウソのように冬に逆戻りの天気でした。この日が、今年の卒業式。教員をしていて良かったと、一年で一番そう思える日です。卒業生の皆さんおめでとう!

思えば3年生の後期から研究室に配属になり、それから約1年半。あっという間に時間が過ぎてしまいましたね。研究室配属直後は、研究らしきものは殆ど何もできなかった皆さんが、それぞれ先輩について実験のやり方を4か月くらいかけて覚えました。真剣な表情で先輩の説明を聞いている皆さんを、私はよく覚えています。そして、だいたい実験を覚えた頃には先輩は卒業でいなくなってしまい、皆さん自身は就活が始まってしまいました。卒研を気にしながらも就活に明け暮れ、ようやく内定がもらえたと思ったら、いつの間にか季節は夏でした。卒研どうしよう!と、不安気な皆さんの顔が忘れられません。この人たちに本当に卒研ができるのかな?そんな不安が脳裏をよぎる毎日でした。

でも、夏休みをいつもより早めに切り上げて実験したり、私に相談に来たりして、次第にやる気を見せ始めた皆さんでした。前期の終わりには、卒研の中間発表会をそれなりに乗り切っていましたね。やればできるじゃん!私は嬉しかったです。一方、どうしていつもそうしないの!という気持ちも、正直、湧き上がって来ましたよ。

秋からは皆さん自分の研究への理解も進み、自分なりに色々工夫をするようになりました。データも揃ってきて、一端の卒論が書けそうな雰囲気が漂ってきました。もっと時間があったら、もっと良い研究になるのに・・・。そう思った頃には、卒論を書き始めないといけなかったですね。最終発表も立派に行いました。1年で英語の論文もそれなりに読めるようになりました。とても成長しましたね。

卒業式を終え、皆さんは社会に羽ばたいて行きます。私だけ大学に取り残されるような気がして少し寂しいのですが、実は私も30年前に皆さんと同じように大学から飛び立って行ったのです。今年は皆さんの番です。卒業しても研究室に遊びに来て下さい。先生は教え子が遊びに来るのを待っているものなのです。そして、立派な社会人になった姿を先生に見せてください。皆さん元気で!

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植物由来の化粧品作りに挑戦中

| 投稿者: 応用生物学部スタッフ

応用生物学部化粧品材料化学研究室の柴田です。

さて、前回の復習からです。昨年のブログ「黄色は最強であるという話(2017/06/28)」にて、プロ野球球団のチームカラーと光の波長エネルギーとの関係を考察し、当時セ・リーグの上位3チームであった、赤、オレンジ、黄の中では黄色の我が球団がエネルギー的に優位であるという学説を提示しました。

そして結果は・・・。愛すべき黄色の球団は、よりエネルギーの高い青色球団に泥んこクライマックスシリーズで打ち負かされ、青色の球団は黄色よりもエネルギーの低い赤色にも勝って日本シリーズに進出ということになりました。このように自説が証明されたのですが、悔しいったらありません。

気を取り直して、今回は研究の話をしましょう。我々の研究室では、敏感肌など肌が弱い人や高年齢の人でも安心安全に使用できる化粧品を目指して、化粧品用の原料開発研究に取り組んでいます。

化粧品が今のような形で一般に広まったのは第一次世界大戦の頃だといわれています。このころに石油化学工業が発展し、例えば口紅に使う赤色の着色剤は高価なベニバナ色素から合成色素へと置き換えが可能になったことで、化粧品の低価格や大量生産が可能になりました。それ以前は、化粧品原料として植物や動物由来の油脂、鉱物由来の粉体などが主に用いられていたのですが、以降はその多くが石油由来の化学品へと置き換わっていきました。爆発的に化粧品製造メーカーが増えた時期には、副生成物や粗悪な原料による化粧品の肌トラブルが発生したこともありましたが、現在ではそのようなことはまずありえない程、化粧品の安全性向上の技術は進んでいます。

ところで、肌が弱い人の化粧品に対する安全・安心感を高め、かつ持続可能社会のためにできるだけ再生可能原料を使っていこうという考えから、加工食品と似たように、化粧品の原料も化学品から再び植物由来へ戻ろうという動きがあります。ただ、大昔のような植物から取り出したものをそのまま使うということでは、現在の化粧品の性能を満足できません。例えば、現在の化粧品はドラッグストアの店頭で日に浴びながら数年間置かれても品質は大丈夫だという高い安定性が求められています。ここが要冷蔵や賞味期限1ヶ月などの指定が可能な食品とは違うところです。

我々の研究室では、最近開発された技術であるナノテクノロジーや複合化技術を天然素材に適用することで、性能的に満足できる、あるいはさらなる付加価値をもつような植物由来の原料の開発に取り組んでいます。今までに開発された、あるいは現在開発中の原料を列挙しますと、海苔から取りだした蛍光発色着色剤。食用果実の皮を利用した乳液。植物油脂だけでできたリップクリーム。シークワーサーの果汁から作った紫外線防御剤。シワを隠す効果をもつ植物パウダーなどがあります。応用生物学部の学生は、これらの開発を卒業論文研究あるいは修士論文研究としておこなっています。

これら我々の開発した新しい原料を駆使することで、安全安心で高機能な化粧品がさらに発展していくものと期待しています。

おやおや「でも、それってお高いんでしょう?」という声が聞こえてきましたね。「いえいえご心配なく、今回は特別お買い得なお値段で・・・」と言いたいところですが、現状ではえらくお高いんです。そこの改善も研究課題のひとつです。

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写真1 植物原料だけで作成したリップクリーム。唇にフィットする感触が良好だと好評です

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写真2 試作した口紅スティックは学生が念入りに性能チェックをします

土筆

| 投稿者: 応用生物学部スタッフ

今年の冬は大雪があり、大変だった印象があります。しかし、3月に入ってからは5月並みの陽気の日になったり、寒くなったりと「三寒四温」という言葉にぴったりの春となっています。

このような時期なので、ひょっとしたら出ているかな? と思い、大学の道端を注意してみると、期待通りに春の季語でもある「つくし」が出ていました。季節としては少し早い気もしますが、先日の陽気で出てきたのでしょう。

「つくし」は「スギナ」という植物の胞子茎とよばれる部分で、筆のような形をしています。先端の丸いところから胞子をたくさん放出させた後、枯れていきますが、その後に緑の栄養茎がでてきます。

「つくし」が出るこの季節は、卒業式と入学式があって大学にとっては切り替え時期です。本学の今年の卒業式は3月20日、入学式は4月4日を予定しています。「つくし」とともに新年度が始まります。

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花粉症とアトピー性皮膚炎

| 投稿者: 応用生物学部スタッフ

今年もスギ花粉が大量に飛ぶ季節になりました。花粉症は目がかゆくて、くしゃみを連発し、鼻水が出て、辛いですね。私も花粉症ですが、減感作療法を続けているので、抗アレルギー薬を飲まなくても症状は軽いです。花粉症はアレルギー反応の一種で、本来反応しなくても良い外来異物(抗原)に対する過剰な免疫防御反応ということができます。減感作療法というのは、このアレルギーの仕組みを逆手にとって、スギ花粉をわざと(注射や舌下錠で)、生体に与えることで、アレルギー反応を抑えるというものです。もっと知りたい方は、大学で免疫学を学び考えてみてください。

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化粧品の分野でアレルギーを意識するのは、皮膚の炎症を伴うアトピー性皮膚炎です。アトピーとは「先天性過敏」のことで、特定の抗原によってIgE抗体ができやすい性質をいいます。アトピー性皮膚炎は、アレルギーを起こしやすい体質の人や、皮膚のバリア機能が弱くなった人に多く見られます。お化粧でメーキャップをする前に、まず皮膚の清浄や保護のためにスキンケア化粧品を使いますね。そこで、皮膚の炎症や皮膚への刺激を抑えることによって、アトピー性皮膚炎の人も安心して使えるように工夫されたスキンケア化粧品が販売されています。皆さんも使っていらっしゃるのではないでしょうか。しかし肌質には多様な個性があり、アレルギーの起こしやすさや皮膚のバリア機能の強さも人によって違います。そこで「個人の肌質に適したスキンケア化粧品」の研究開発も始まっています。

応用生物学部 先端化粧品コース 細胞制御研究室 今村 亨

はじめまして、中西です。

| 投稿者: 応用生物学部スタッフ

はじめまして。この度、本学部の生命機能応用研究室に助教として着任いたしました中西と申します。実は、東京工科大学 応用生物学部のtwitterでも既に私が紹介されているので、ご存知の方もいるかもしれません。(東京工科大学 応用生物学部のtwitterはhttps://twitter.com/bs_tutで見られます!知らない人は是非ぜひCheck!!)  新任の私をどうやって大学の方々に知ってもらおうかと考えていたところ、このBlogを執筆するチャンスを得ました。絶好のチャンスですね。ついています。頑張って書きますね!

さてまず私の出身ですが、これはいきなりで申し訳ないのですがクイズにしたいと思います。難問ではありますが、色々と出身を見抜くヒントがあります。研究室の学生には一発でバレました。難問なのに不思議ですね。

次に私の研究の専門ですが、遺伝子工学や代謝工学を基盤とした応用微生物学です。微生物はとても小さくて目に見えませんが、我々の生活に深く関わっているイキモノ達です。特に私が注目したいのが微生物による有用物質生産。有用物質生産と聞けばカタいイメージを抱くかもしれませんが、要は人間に役立ついいモノを作ること、という意味です。例えばヨーグルトや納豆などの食品や、インスリンをはじめとした医薬品、エタノールや油脂などの燃料資源など、微生物が頑張って作った、人間に役立ついいモノはかなり身近にあふれていますね。そこで私は微生物を使って、色んないいモノを作りたいと考えています。私は有用物質の生産対象として生活に直結するものがいいと考えているので、医薬品やサプリメント素材、化粧品や食品素材の高生産を目指していきたいと思います。頑張ってくれるかな、微生物。

あまり長くなりすぎてもよくないのでこれくらいで。もし興味を持たれた方がおられましたら、どうぞ生命機能応用研究室にお越しください!一緒に研究の世界を楽しんでいきましょう!

PS: 研究室のロゴを研究室の学生に作ってもらいました。かなりハイセンスなできなのでここでご紹介しておきますね!微生物である緑藻Chlamydomonas sp. とバイオセンサーの対象となり得るDNAを組み合わせ創作してもらいました。

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今シーズンの寒さは格別ですね

| 投稿者: 応用生物学部スタッフ

今シーズンの寒さは格別ですね。こう寒いと乾燥性掻痒がヒンパツです。僕の場合は脚ですね。乾燥性掻痒ですがあまり抗ヒスタミン剤は効きません。試してみましたがダメですね。痒みは神経細胞の軸索が皮膚の上のほうまで伸びてきて、この末端が興奮することによって感じます。末端は皮膚の奥のほうにあるのですが。。。この末端が表面へ伸びてくるのを抑えているのがセマフォリン3a(sema3A)なのです。僕の皮膚ではセマが減ってきてるのですね。皮膚の細胞よ。セマを頑張って作って痒みから解放してくれと願っている今シーズンです。

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さまざまな色の光を生み出すメカニズム

| 投稿者: 応用生物学部スタッフ

写真は八王子キャンパスで見かけた主虹と副虹です。虹は雨粒に光が入り、 内部反射して出てゆく時に受ける2回屈折して色が分かれてできます。両者に挟まれた部位は暗く、アレクサンダーの暗帯と呼ばれます。

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主虹の内側は青色と紫色なっています。人間の目は青より短い波長を紫色として感じます。赤は波長が長く屈折角が小さいので屈折しにくいので一番外側に見え、紫は波長が短く屈折角が大きいので屈折しやすいので、一番内側に現れます。主虹と副虹は色の並びが逆です。水滴中で光が屈折する向きが逆のためです。

物質の屈折率の違いを用いた化粧品には、パール剤やファンデーションがあります。パール剤は薄片状雲母 (屈折率1.5~1.6) に酸化チタン (屈折率2.5~2.7) の薄膜をナノレベルでコーティングすることにより、赤色やさまざまな色の光を作り出しています。また、つや感・質感、毛穴隠し、リフトアップ効果なども、パウダーに酸化チタンの薄膜やさまざまな形状の粉体をコーティングすることで、光をコントロールして効果を出しています。

微細な構造によって光が干渉するため、さまざまな色彩が見られるものにはモルフォ蝶の羽やシャボン玉、CD・DVD、タマムシ (玉虫)、クジャクの羽、真珠、ネオンテトラ (魚)、ラブラドライト (鉱石) など自然界にはこの構造色で色鮮やかにみえるものはたくさんあるのです。光をあてる方向や見る方向によって色が変わって見えるのが構造色の特徴です。

美科学研究室  前田憲寿

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