夏のケアーはしっかりしましょう。

| 投稿者: 応用生物学部スタッフ

東京工科大学・応用生物学部、先端化粧品コース、光老化研究室の正木 仁です。皆さん、今年の夏は猛暑でしたね。サンケアーはしっかりしていますか。 サンケアー製品のSPFPAの意味は知っていますか? SPFはサンバーン(太陽によるやけど:赤くなるやつ)を防御する目安ですね。PAは、皮膚の老化を加速するUVAの防御についての目安です。

さて、太陽にあたると日焼けはしなくても肌の表面が酸化されていきます。正しくは、肌の表面にある角層細胞という細胞のタンパクが酸化されてカルボニルタンパクができます。最近の研究では、カルボニルタンパクは肌の保湿機能を低下させることが分かってきました。酸化反応は肌にダメージを与えます。抗酸化剤ビタミンCやビタミンEを摂取して夏を乗り切りましょう。

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キャンパス周辺の歴史&心霊スポット

| 投稿者: 応用生物学部スタッフ

今年の夏は遠くまで出歩くことがしにくい状況でしたので、身近なところで大学のキャンパス周辺の歴史スポットを回ってみました。

「絹の道」は、幕末に八王子から横浜まで輸出用の生糸を運ぶために使われていた街道で、八王子キャンパスの辺りを通っていました。横浜線の鉄道が開通するまでの間はそうとう栄えたようで、大学の裏手の遣水地区には豪商の屋敷が数多く立っていたそうです。大学の前の国道16号線を御殿山の峠まで登っていき、山野短大の脇の道を東の方に少し下っていくと「絹の道資料館」があります。豪商の屋敷跡に建てられていて、この辺りにはのどかな田園風景が広がっています。資料館では、写真を豊富に載せたパネルで、絹の道の歴史や、生糸や養蚕の生産技術の発展、そして日本における生糸の位置づけの変化がわかりやすく説明されています。近代史に興味のある人はぜひ訪れてみることをお勧めします。ちなみに私はプリプリと育った白いカイコ(5齢幼虫)の新幹線っぽいフォルムとバリバリと桑の葉を食べる力強さが大好きなのですが、資料館には残念ながら実物のカイコはいませんでした。さて、資料館の横から片倉の方に向かって絹の道の一部が保存されています。木々に囲まれ、うっそうとした未舗装の道でちょっとしたハイキングコースのようです。

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写真:絹の道の跡

そしてこの絹の道を登りきったところにあるのが、「道了堂の跡」です。このお堂も遣水の豪商が勧進したもので、かつては多くの人が訪れ賑わっていたのですが、徐々に衰退していき戦後は女性が一人でお堂を守るだけの状態になっていたそうです。実はこの道了堂跡は都内でも有数のいわゆる心霊スポットになっています。それは50年ほど前にこの場所で二回も惨劇が起こったことによります。詳しく知りたい人はネット検索をすればすぐに説明が見つかると思います。稲川淳二さんの怪談、首なし地蔵の舞台でもあります。

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写真:道了堂の跡地

道了堂跡は、大学のキャンパスがある山の一つ東側の山になります。大学から直接行くには、片倉高校の脇をぐるっと回ってから登ることになりますが、それでも歩いて3、40分ぐらいで到着します。お堂跡のすぐ脇からは八王子の市街が一望でき、絶景スポットでもあります。夜景も相当きれいだと思いますが、私はどうもその手のものを見たり感じたりする才能?があるようなので夜は絶対に行きません。

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写真:お堂のある山からの八王子市街の景色

応用生物学部 柴田雅史

 

尋常性白斑とイカスミ

| 投稿者: 応用生物学部スタッフ

皆さんは尋常性白斑という病気を知っていますか?

これはメラニンが減少し,皮膚の色がまだらに抜けて白くなってしまう皮膚疾患で,故マイケル・ジャクソン氏がこの病気に罹患していたとも言われています.原因はまだよく解っていませんが,患者の皮膚には過酸化水素が多く含まれていることや,過酸化水素を除去すると皮膚の色が回復することから,過酸化水素などによる酸化ストレスが関与していると考えられています.

私たちの研究室は,この酸化ストレスの観点から尋常性白斑の研究を始めています.メラニンはドーパクロムなどが重合した化合物で,非常に複雑な構造をしています.身近にあるメラニン源としては,パスタなどに使われるイカスミがあります.このイカスミを酸化するとどうなるか楽しみです.

藤沢章雄

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 イカです♡ うまそうです♡

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解剖してます

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イカスミです(矢印)

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残りはバター醤油で.うまかったです♡

星に願いを,「きぼう」に願いを

| 投稿者: 応用生物学部スタッフ

皆さんいかがお過ごしでしょうか?


8/2の夜,私は星空を見上げていました.この日の8:30頃に国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」が,日本上空を通過するというニュースを目にした私は,家族と外に出てみました.空にはうっすらと雲がかかっています.「見えるかな?それとも見えないかな?」ドキドキしながら目を凝らして夜空を見上げていると・・・.


来た!!北西の空から光るものが天頂に向けて飛んできました.「きぼう」です.一緒に見ていた家族や近所の子供たちから歓声が上がります.すごい!感動の一瞬です.「きぼう」そのまま迷いも見せずに飛んで行き,東南の空に消えました.昔から流れ星に願いごとをするとその願いはかなうといいますが,「きぼう」に向けて願ったことは・・・・.


現在,日本だけでなく世界中が大変な危機を迎えています.皆さんも大変な日々を送っていることと思います.そんな中でも常に「きぼう」を忘れずに,頑張っていこうと心に誓った夜でした.


藤沢章雄


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8/2 20:30 きぼう通過しました


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拡大しました.四角く光ってます.

遠隔講義に取り組んでみて

| 投稿者: 応用生物学部スタッフ

皆さん、こんにちは。元気に過ごしていますか? 体調を崩していないでしょうか?

新型コロナウイルスの影響で、遠隔講義が続いていますね。これまでの遠隔講義に対して、どのような感想をお持ちでしょうか?
「マイペースで受講できるスタイルが自分に合っている」、「理解できるまで繰り返し視聴できるのが良い」といった肯定的なコメントや、「パソコンの画面を長時間見るのはキツい」、「集中力が続かない」、「生活のリズムが崩れがち」のような意見も寄せられています。

私たち教員にとっても遠隔講義は馴染みのないものであり、ある日突然、今までの講義スタイルを手放すことになりました。遠隔講義の準備と実施に多大な労力を要していますが、皆さんにとって少しでも満足度の高い講義にするために精一杯取り組んでいます。

私は現在、3年生の食品製造学を担当しています。このブログを書いている時点では、10回目の講義を終えているのですが、私を最も悩ませているのは「受講している皆さんの表情が見えない」ことです。これによって講義を進めるのが格段に難しくなりました。一方で、これまでの講義では、皆さんの表情(反応)をきちんと確認しながら進めていたことに気付かされました。講義は教員が独力で作るものではなく、皆さんと一緒に作り上げていくものです。遠隔講義だからこそ、いかに臨場感を出していくか、いかに皆さんの向学心を引き出していくか、今後も試行錯誤していきたいと思います。

疲労と闘いながらようやく準備できた講義(動画)をネット上に公開する際は、設定が正しいか、動画はきちんと再生できるか、毎回確認しています。実は私にとって、この過程が今回のコロナ禍における最大の収穫になりました。というのも、「動画の再生状況の確認 = 自分の講義を自分自身が受講」のようなものですから、自分の講義を見つめ直す絶好の機会になっています。多くのメディアからは「遠隔講義の導入によって、教員の講義の質がさらに二極化してしまう」と危惧する情報が発信されています。「コロナのせいで講義の質が落ちた」と言われないように、今後も講義の質を高めていこうと思います。

キャンパスで普通に講義を受けることができるって、本当に幸せなことだと気付かされますね。今の気持ちを忘れないで欲しいと思います。この期間を惰性で過ごさずに、自分磨きのために積極的に活用してほしいものです。さぁ、あなたは何をしますか?

野嶽勇一

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学内の畑に招かれざる客が・・・

| 投稿者: 応用生物学部スタッフ

こんにちは。植物工学研究室の多田です。
私の研究室の実験で使う植物の育成と農学サークル(NOSA)の作物栽培のために八王子キャンパス内に畑を借りています。今年の夏は、コロナの影響で世話が行き届かず、ムラサキイネと実験で余ったミニトマト、ナスが一株ずつだけの畑になっています。しかし、そのミニトマトも招かれざる客によって荒らされてほとんど収穫できていません。下の写真は招かれざる客が食べ散らかしたミニトマトと堆肥作成用のポリ容器に残していった手形(足形?)です。ハクビシンなのかタヌキなのかよくわかりませんが、八王子は自然が豊かで野生動物もたくさんいるようです。

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農学サークル(NOSA)のトロピカルフルーツ分科会では、パイナップルやパパイヤなどのトロピカルフルーツも育てています。こちらは室内栽培なので珍客に荒らされることはありません。今はパイナップルの花が咲いています(下図)。パイナップルの花は紫色で、集合花といって小さいパイナップルの実のような形の花の集合体が下から螺旋状に咲いていきます。その後、それぞれの小さい花が実になるとつながってしまい、一つの樽型の実に見えますが、ちぎって食べるスナックパインというパイナップルがあるように、本当はたくさんの実が集まっているのです。

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研究成果を論文として発表しました!

| 投稿者: 応用生物学部スタッフ

分子生物学研究室の西です。最近、我々の研究室の研究成果(論文)が「Oncogenesis」という、がん関連の事象を扱う科学誌に掲載されました。DNA二重鎖切断という重篤なDNA損傷を修復するシステムに関わる新しい因子の同定と機能解析についてです(下図を参照して下さい)。もう少し詳しい解説は研究室のホームページをご覧ください。

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論文掲載URL:https://www.nature.com/articles/s41389-020-00244-4

研究室URL:https://nishi-lab.bs.teu.ac.jp/

この研究に限らず、今回の論文でこの研究は終わりというわけではありません。この結果から考えられる新しい疑問・仮説が湧いてきます。この疑問に向き合っているときが研究の中で一番楽しい時間かもしれません。

卒業研究が少しづつ始まりました。

| 投稿者: 応用生物学部スタッフ

理系の大学生にとって卒業研究は大学卒業を賭けた最大のイベントです。

残念ながらコロナ禍により卒業研究ができない状態が続いていましたが、やっと少しづつ研究ができるようになりました。

少ない人数で距離を保ちながらのスタートです。

研究室で学生が研究をする姿を見るのは3か月振りくらいになり、懐かしい感じがします。20年近く大学で働いていますが、これほど長い時間、研究室で研究活動が行われなかったのは初めてです。しかし、日常がじわりじわりと戻りつつあるのを実感しました。

まだまだ、学内のコンビニは空いています。しかし、やっぱり学内のコンビニは混雑しているくらいが、活気というか、活力というか、そういう感じがあって私は好きです。

もう少しの辛抱だと信じましょう。

応用生物学部 秋元卓央

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論文が掲載されました!

| 投稿者: 応用生物学部スタッフ

応用生物学部の吉田です。最近、本研究室の研究成果が「Analytical and Bioanalytical Chemistry」という分析化学の専門誌に掲載されました。がんの目印となるゲノムDNAのメチル化レベルを簡単に測定する方法を開発したという研究成果になります。この研究では遺伝子組換え技術を用いて、メチル化DNAを酸化するヒトの酵素を大腸菌に作らせて、それを利用して新たな測定方法を開発しました(図)。

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ご興味があればぜひ、下記URLをクリックして頂きたいのですが、科学論文は基本的にはすべて英語です。研究を行うためには、これまでの研究成果を知る必要があり、そのためには論文を読まなければなりません。つまり、研究を行うためにも研究成果を発表するためにも英語が必須です。私も常に(?)英語を勉強しておりますので、皆様も一緒に英語を勉強しましょう!

https://link.springer.com/article/10.1007/s00216-020-02745-y

新型コロナウイルスと油 -油脂は人類を救う!-

| 投稿者: 応用生物学部スタッフ

日本を含め世界中で新型コロナウイルスが猛威を奮っているが、日本ではやっと感染者の数も大幅に減り、収束に向かいつつある。本キャンパスのある東京都も緊急事態宣言が解除されて、本学も新学期がスタートした感がある。4月、5月と在宅勤務を続けていた私だが、研究室の学生も、この間、学校に来られないため、自分の研究が出来ずに不安な日々を送ったことと思う。

私の食品機能化学研究室の研究対象は、油脂であり、その主な研究テーマは、以下の通りである。

◆ 安全でおいしいフライ食品をつくる。(油脂による食品の劣化機構の解明と防止法の開発)
◆ 環境に優しい食品分析法を開発する。
◆ 油脂の栄養・健康機能を調べる(機能性油脂の開発)。
◆ 食品素材を使って食品中の有害物質を除去する。

すなわち、油脂の観点から食品の安全性や栄養・健康機能を考えることを当研究室の主たるテーマとして、学生が卒論や修論に取り組んでいる。

自宅での自粛期間の間、私達の研究が、この新型コロナウイルスによる感染症の予防や治療に役立つことがあるのだろうかと、自分自身に問いかけてみた。私達の研究は、食品分野であり、医薬に関わるものでないことから、全く意味がないのではないかと思われたが、あらためて油脂とは何かを考えたところ、私達の研究がこの新型コロナウイルスの感染の予防に役立つかもしれない、との思いに至った。

細菌やウイルスの感染防止には、石鹸による手洗いと、アルコール等による消毒は必要不可欠であることは周知のごとくである。このうち、石鹸は、油脂を原料として作られている。私達は、油脂を食品としてみなしていたが、油脂は食品として利用されているだけでなく、石鹸や洗剤などの工業品のほか、髪油のような化粧品や医薬品等にも利用されている。

石鹸は、化学的には高級脂肪酸の塩で、通常、炭素数が12~18の脂肪酸のナトリウムNaやカリウムKの塩である。一般的に、牛脂・豚脂・ヤシ油などを配合した油脂を水酸化ナトリウム水溶液で「ケン化」することでつくられる。石鹸は界面活性剤であり、油や油を含む汚れを水に分散させる作用により洗浄能力を持つが、細菌やウイルスを洗い落とすことで物理的に除去する「除菌作用」を持つ。またウイルスに対しては、ウイルスを構成する脂質二重膜を破壊することで不活作用を示すとされる。

洗剤は、石鹸以外の界面活性剤を含むものを指すが、洗剤に用いられる界面活性剤のうち下記の界面活性剤が、新型コロナウイルスの消毒に有効であることが報告されている。
直鎖アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム・アルキルグリコシド・アルキルアミンオキシド・塩化ベンザルコニウム・ポリオキシエチレンアルキルエーテル
これらのうち、アルキルグリコシドは、脂肪族アルコールと糖がグリコシド結合した非イオン界面活性剤(ノニオン界面活性剤)である。その代表的なアルキルグリコシドの構造を図に示したが、ヤシ油の脂肪酸(炭素数が8~18で、炭素数12のラウリン酸が主)を還元して得られる脂肪族アルコールと、トウモロコシデンプンを加水分解して得られるグルコースから作られる。

このように、細菌やウイルスの感染を防止するための石鹸や消毒液は油脂や食品を原料としているものが少なくない。その意味で私達の研究は、決して無意味ではないといえる。これら油脂を原料とした石鹸や消毒液を使って新型コロナウイルスによる感染が一刻も早く収束することを願う。

遠藤泰志

Endo1アルキルグリコシド

Endo23密はダメ!

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